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Sunday, May 3, 2020

こんな物語観た事ない!あの“伝説の生放送”が13年ぶりに戻ってくる! | Confetti - カンフェティ

「こんな物語観た事無い!」「爆笑の嵐の凄まじいスピード感」と大絶賛を浴びた劇団6番シード珠玉の名作が13年ぶりに再演となる。聴取率調査日を迎えたとあるFM局。人気アイドルをゲストに迎えた深夜の生放送の開始直前、ファンを名乗る女性がスタジオに乱入してきた!破天荒なスポンサー社長、番組スタッフの謎の過去、そしてかかってきた一本の電話はさらに波乱の展開を生み出していく…。一度始まったら何が起こるかわからない!“伝説の生放送”と呼ばれたリアルタイム・ノンストップコメディが今、蘇る!

インタビュー写真

6番シード最強レベルの笑いと熱量

――― ハイスピードコメディを信条としてきた6番シードさんの中でも本作は群を抜く台詞量と熱量と伺っています。

松本「ワンシチュエーションコメディとしては最強レベルに笑える作品です。役者に求めるエネルギーも同じく、1公演で役者が5キロやせると言われている最強レベルです(笑)。シリアスものも公演するなど、劇団にも周期があるのですが、僕の中ですごくコメディーがしたくなって、『ミキシングレディオ』をやろうと。外部ユニットでは公演しましたが、劇団としては13年ぶりの再演になります」

宇田川「うちらも歳とっちゃったな。もうそんなになりますか?」

椎名「5年前に他団体でプロデュース公演をしたときは、主人公のDJ秋山真希をやらせてもらったのですが、開演から終演まで一度も舞台からはけられないぐらい出ずっぱりだった事を思い出します。本当に動けない。舞台がDJブースとサブスタジオで構成されていて、そこで13人の役者が汗を掻きまくるという。もうスポーツですね(笑)。
 これまでも組み体操や人を担いで運ぶなど大人の芝居とは思えないコミカルな演出がありました。13年前の公演の通し稽古の時も、冷房が効いていないところでやったので、役者の汗で濡れた床で転倒者が続出して、モップがけしながらやっていた記憶があります。バスケットの試合かという(笑)」

宇田川「私は全公演に出ていたので皆勤賞ですね。でも“またやるの?”という気にはならない。“おお来たか!良し!”みたいな感じで迎え撃つ感じでしょうか。2007年の再演では主人公の秋山真希を演じましたが、あまりの緊張で公演前に何度も嘔吐していて、皆から“ゲータイム”と言われていました。それで開演15分前が分かるという(笑)。でも椎名は全く余裕という感じでケロッと演じていましたけどね」

椎名「5年前の外部公演では大阪の役者さんも多くて、誰が笑いを取るか?みたいになっていて、ある種の戦いでした。緊張感よりもやってやるぞ!という気持ちが勝ったのかもしれませんね。私が初めて6番シードの公演をお客さんとして観たのが、2002年の初演ですが、それがきっかけで入団したといっても過言ではありません。カーテンコールで拍手喝采の中で、なんでそっち側(舞台上)にいないんだろうって悔しくなって。シチュエーションコメディは好きだったので。この作品は松本さんが20代の頃に書いた作品ですが、今回もその時のハチャメチャな感じを出して欲しいと思っています」

インタビュー写真

ラジオは独自の地位を築き上げた

――― これだけの人気作なので、もう少し再演間隔が短いと思っていました。なぜこのタイミングで再演を?

松本「その都度、時代に合わせてリライトをしているので、読み返してみると当時の時代背景を感じますね。今回、本公演で13年ぶりの再演を決めた理由の1つに、前回(2007年)のラジオを取り巻く状況として、もうラジオ文化はインターネットの隆盛に押されて終わるんじゃないかという空気がありました。でもそんなことは全くなくて、その後のラジオは独自の地位を築いていって、むしろ価値のあるものになった。じゃあ、この作品も廃れずにやり続けられるなと思うようになったのも大きいです。
 あとはこのメチャクチャ大変な芝居を沢山の役者、特に若手にやらせてみたいという気持ちもありました。稽古場にきて、こりゃ大変だと切磋琢磨する姿を見てみたいなと」

宇田川「劇団員も年齢を重ねているので、果たして持つのだろうかという心配もありますけど……。平均年齢も40歳近くになってきているので。なんかあった時のために、酸素ボンベも用意しておかなきゃ(一同爆笑)」

椎名「本当にずっと出ずっぱりで喋りっぱなしなので、水を飲むタイミングも難しいんですよ。涼しい顔をして飲むコーヒーも実は水だったりして。でも私はDJだから何かを飲むことは自然な演出ですが、スタッフ役の役者は大変でしょうね」

生放送を止めてはいけない!

――― ラジオ生放送という舞台も笑いに一役買っていると思います。

松本「とにかく生放送を止めずに続けるのが鍵なので、一連の流れを気にしています。初演の製作にあたってはラジオ局に取材を兼ねて見学に行きました。ミキサーさんやディレクターさんの役割や動きを取り入れて、バックステージものとしても楽しめるようにしています。
 面白かったのは、サブの人達のリアクションが大げさだということ。これは一人でしゃべっているDJを乗せるためにわざと反応を大きくしているんですね。劇中の番組のコンセプトがちょっと懐かし目の曲を流すというものなので、2020年のお客さんにとってちょっと懐かしい曲はどのあたりだろうと模索しているところです」

宇田川「その曲が流れている間で、色々大変なことが巻き起こるんですよね。曲が終わるまでになんとかしないといけないスリルがまた笑いを生むのかなと」

インタビュー写真

椎名「この曲のここに、この台詞がこないと間に合わないぞという緊張感、たまりませんよね。4分間の曲の中にぴったり4分間の芝居を詰め込む感じです。一朝一夕にはできないお芝居なので、千秋楽の頃にはもう意味の分からない連帯感が生まれますね(笑)」

松本 「今回、2曲つなげてみようかとも思っているけど」

椎名 「怖い怖い!!」

宇田川「放送でかかっている曲の歌詞と、そこでおこなわれている芝居がリンクすると面白いかもね!」

松本「誰かの台詞が動きがキューになっていく緻密な芝居なので、それこそサッカー戦術のように練習が必要になるけど、完璧に合わさった時の爽快感は随一だろうね。でも甘いアドリブでは決して笑いは取れない。それだけ役者さんにはコメディーの楽しさと恐ろしさの両面をとことん味わってもらえる作品だと思っています。お客さんにはワイワイやっているように思えても、計算しつくして、全員で心を合わせて稽古を重ねて作った舞台に宿る笑いは、コメディーを柱にやってきた劇団員全員が持っている経験値なので、そこの凄みは出ると思います」

皆さんに笑いの力を届けたい

――― 新型コロナウイルスの終息という条件下での上演となりますが、このタイミングでこの作品がもたらす笑いの力とは?

松本「一日でも早い終息を僕らも願っていますが、仮に興行が打てない場合、WEBでの配信も1つの手段として考えていますが形は色々変わるでしょうね。今、この状況でお客さんは何が観たいだろうかと考えた時に、べたな表現ですが、やはり笑いで元気を届けたいという気持ちがあります。笑いの力はすごい。無事これが6月に上演できて、お客さんが来場できたら、お客さんの笑いへの餓えは相当なものじゃないかと。その餓えに対して胃もたれするぐらいに笑いで返せる自信はあるので、そういう意味では逆にタイムリーな公演になると思います」

宇田川「うちはシチュエーションコメディ劇団なので、やはり笑いを届けたい。稽古が出来ない現状で、積み重なった思いも上乗せされて、ものすごい力になると思うので、お客さんには何も考えずに観て爆笑してもらって免疫力を上げてもらえたらという思いでいます。予想もできない芸能プロダクションのマネージャーを演じますので、おなかがよじれるぐらい笑ってもらいたいですね」

椎名「役者も演じられる場所がどんどん無くなっていて相当フラストレーションが溜まっているので、これが上演できた暁には、客席も舞台側も開放されたエネルギーが爆発するんじゃないかと。今、稽古も出来ずに家で自粛の日々ですが、それが明けていきなりこの舞台だとハード過ぎて死んでしまいます(笑)。最高のパフォーマンスを出せるように今から出来るトレーニングをしておこうと思います。皆さんに会える日を楽しみにしています!」

(取材・文&撮影:小笠原大介)

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May 04, 2020 at 09:11AM
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