広島銘菓「もみじ饅頭(まんじゅう)」などの製造で知られる「にしき堂」(広島市)が秋季限定の新商品「かぼちゃもみじ」を売り出した。今夏に期間限定で販売した「あんずもみじ」から矢継ぎ早に繰り出す新商品開発プロジェクトの第2弾。いずれも通常なら約半年間はかかる新商品の開発期間を短縮して打ち出したものだが、背景には新型コロナウイルスの感染拡大で「店が暇になったので時間ができ、ものづくりの原点に戻れた」という、逆境をバネにするマインドがあったという。
若手グループが開発
10、11月の秋季限定で売り出したかぼちゃもみじは、見た目は一般的なもみじ饅頭と同じだが、「かぼちゃの果肉を蜜付けして練り上げた餡(あん)を、かぼちゃの風味付けをした生地で包み、焼き上げ」(同社ホームページ)た商品。口に入れるとカボチャの甘みが広がる。同社によると、試食では「本当にカボチャが入っているの?」「これは好きな味」などと好評で、売り出してからも間もないが「予想以上の好調な売り上げ」(同社の大谷悠介専務)という。
かぼちゃもみじを開発したのは、昨年末に結成された、30代の男性社員3人と20代の女性社員1人で構成する新商品開発プロジェクト。リーダーの西亀功二さん(38)は「カボチャのホクホク感をどう表現するかにこだわりました」と振り返る。
同プロジェクトは7~9月にも夏季限定の「あんずもみじ」を発表していた。白餡にアンズの果肉をブレンドし、アンズ風味のカステラ生地で包んだ一品。「さっぱりと食べられ、袋から取り出した瞬間のにおいも楽しめた」(西亀さん)という自信作で、大谷専務によると、こちらも主力商品に次ぐほどの健闘ぶり。「リピーターも多く、次はいつ販売されるのかとの問い合わせも多くいただいています」
原点回帰
同社はアニメ「ドラえもん」のキャラクターをかたどったもみじ饅頭や、瀬戸内地域を拠点にするアイドルグループ「STU48」とコラボレーションした「STU48もみじ 瀬戸内レモン味」などの商品を積極的に出しているが、大谷専務は「ここ数年、自社のオリジナル商品を出していなかったことに危機感を抱いていた」と打ち明ける。
そんな矢先に新型コロナウイルスが襲ってきた。観光客の往来がストップし、同社の売り上げは今年3月は前年同月比約5割減、5月には同約8割減に落ち込んだ。
だが、「広島の人たちに笑顔を取り戻したい」という思いもあり、新商品を前倒しで展開することを決定。大谷専務は「店が暇になったので逆に時間ができましたから。コロナ禍はものづくりの原点に戻るきっかけを与えてくれた」と語る。
今後は、12月からはチョコレートでコーティングされたもみじ饅頭「メープルチョコレート」という人気商品が控えているので、新商品はいったんお預け。ただ、「もみじ饅頭は生地と餡の組み合わせで、さまざまなアレンジができる」(大谷専務)と、来春以降で新たな展開を考えているという。
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November 08, 2020 at 06:50AM
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「コロナで店が暇」だから新商品開発 にしき堂の進化したもみじ饅頭 - SankeiBiz
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