島根県大田市の国民宿舎「さんべ荘」で13日から指された第70期王将戦七番勝負第6局（毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催、囲碁・将棋チャンネル、立飛ホールディングス協賛）の千日手指し直し局は14日午後7時25分、渡辺明王将（36）が挑戦者の永瀬拓矢王座（28）に113手で勝ち、4勝2敗1千日手で3連覇を達成した。王将は通算5期で、他のタイトルと併せた通算獲得タイトル数は谷川浩司九段（58）と並ぶ歴代4位の27期となった。
渡辺王将の王将以外のタイトル数は名人1期、竜王11期、王座1期、棋王8期、棋聖1期。タイトル数歴代1位は羽生善治九段（50）99期、2位は故大山康晴十五世名人80期、3位は中原誠十六世名人（73）64期。
タイトル防衛を果たした渡辺は「準備は大変だったが、内容の濃い将棋をさせた。通算27期は目標にしていたので（谷川九段と）並ぶことができたのは大変うれしく思う」と喜びを語った。一方、3連敗スタートから追い上げた永瀬は「結果はとても残念だが、得るものはかなりあったシリーズなので、今後に生かしたい」と語った。【新土居仁昌】
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