2021.3.5 11:00
みんなから1頭だけはなれていたエゾシカ。地面に何かあるのかな
明るい茶色の体に白いはんてんが散らばり、首から胸のあたりや足は白っぽい。おしりは真っ白だ。
1頭だけはなれて、運動場の低い場所で首をさげてゆっくり歩き、地面の何かをさがすようにしている。ほかの10頭ぐらいは高い方で2、3カ所にかたまっていた。北海道帯広市の「おびひろ動物園」にいるエゾシカ。
飼育係の中山大志(たいし)さんによると、本州にいるニホンジカの亜種だけれど、体格が全然ちがい、エゾシカの方がひとまわり大きい。
「はんてんは夏のもようなんです。冬になると、体全体がどんどん黒っぽくなってきます」
どうしてですか?
「夏は木や草が茂って、はんてんがあると、木もれ日にまぎれて見えにくいんです」。冬は周りにある木のみきの色に近くなっている。
角は春にいったん根元からぽろっと落ちて、またのび始める。のびている間は「袋角(ふくろづの)」といって、血が通っていて、表面には短い毛がはえている。角の成長が止まると、袋がとれて、オス同士が角でたたかったりする。
「動物園ではそのころに角を切り落とします」。なぜだろう?
ここにはオスが4頭。「野生だったら負けた方は、逃げていくことができます。でも動物園だと、別の場所に逃げられないんです」(文・写真、佐々木央)=2019年8月配信
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