
復刻連載・核家族化の裏側で
2013年に連載した「核家族化の裏側で」。その狙いは「若い世代が働かなければ、社会保障制度は立ちゆかなくなる。一方で、夫婦だけでの子育ては限界がある。核家族の現状を探り、少子化対策に生かせることを考えたい」だった。その後、核家族を取り巻く環境はどう変わったのか。連載を読み返せば、その答えが見えてくる。(この記事は2013年9月4日付で、文中の年齢、肩書、名称などの情報は全て掲載当時のものです) 【画像】夫婦間のトラブルの原因にも…禁句6つ ◇ ◇ 《1990年代後半、3人世帯が4人世帯を上回った。家族は小さくなり、子どもは2人から1人へ。核家族化と少子化の中で、あかちゃんの誕生は歓迎される半面、小さな家族に摩擦を生むこともある》 耳を疑った。産後間もなく、義母が手伝いに来たときのこと。「子育てはうちのやり方でね。嫁いできたんだから」。今どき? 私はあなたの所有物? 鹿児島県内で暮らす主婦の千佳さん(36)=仮名=は長女(2)の出産後、義母との距離感に戸惑った。付かず離れずでやってきた関係は、孫の誕生で一変する。
電話で頻繁に様子を尋ねられる。訪ねてきた際は抱いて片時も離さない。「こう抱いたら泣きやむのよ」「私が育てるからね」…。 だんだん責められている気がしてきた。産後疲れで精神的に不安定だったこともあり、感情が爆発する。「私の子なのよ!」。義母にはしばらく来ないようにしてもらった。
義姉の時は初孫でもっと干渉されたそうだ。少子化で孫の数も減っている分、思い入れが強くなるのは分からないでもない。それにしても…。 夫(35)は「せっかく手伝いに来てくれたのに」と義母の肩を持つ。自分のペースをつかもうと育児に必死なのに「出産して性格が変わった」とくさされた。義母との間に入ってくれたら、もっといい関係でいられたかもしれないのに。 次第に夫とも険悪になった。独身のように振る舞い、ほとんど育児に関わらない。娘はまだトイレの練習をしているのに、失敗したパンツを洗うことも、床を拭くこともない。「とても2人目は考えられない」 夫の実家には年に1度しか帰省しなくなった。
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