「お笑い」に魅せられ30年。新型コロナウイルス禍の収束が見通せないなか、情熱を注ぎ続け無所属で活動する芸人たちを追った。
「モダンタイムス」のとしみつ(43)と川崎誠(44)は小学3年生からの同級生。テレビで見たとんねるずの面白さに衝撃を受け、5年生にはコントのまね事をしていた。卒業文集に書いた夢は「としかわ(当時のコンビ名)で漫才する」。2001年にコンビを結成した。学校でいじめを受けたり、アルバイト先で怒られたりしたが、芸人であることで人生の嫌なこともネタにできる。「笑いに変えるのは『逃げ』だけど、自分らしくいられて楽だった」。舞台に立つ緊張感や刺激は普通に生活していたら味わえない。「いつか自分たちのネタが日の目を見たら」と、としみつは意気込む。
「お笑いしかないんです」。芸歴21年目のピン芸人ウメ(43)が照れくさそうにつぶやく。ウメは高校生の時に芸人志望だったが、恥ずかしくて周囲に言い出せず、短大卒業後にお笑い養成所に入った。07年にピン芸人日本一決定戦「R-1ぐらんぷり」の決勝に進出、テレビ放映もされたが、その後も知名度が上がったとは言えなかった。現在、お笑いによる収入は全体の1割にも満たず、アルバイトが主だ。「舞台に立ち続けたい。…
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