
秋元議員逮捕「事件の構図」
東京地検特捜部の外為法違反捜査が急ピッチで進み、12月25日、贈収賄事件に発展した。
収賄側は、カジノを含む統合型リゾート(IR)を担当する内閣府や国土交通省の副大臣を務めていた自民党の秋元司容疑者(48)で、贈賄側はIRに参入しようとしていた中国企業「500ドットコム」顧問の紺野昌彦容疑者(48)など。特捜部は、正月返上で、詰めの捜査を行い、余罪を追及する。
筆者は、外為法違反事件の発覚以降、秋元容疑者に連絡を取り続けており、特捜部が逮捕状を請求したとされる24日午後も、電話で事件への関与や見通しなどについて聞き、「私に不正はない。カネを受け取ったことはないし、便宜供与もしていない」という言質を得ていた。
その直撃は後にまとめるとして、事件が中国と沖縄を軸に始まり、それが北海道に飛び火したという事件構図は抑えておきたい。
秋元議員のツイッターより
3人のキーパーソン
キーマンは、沖縄県日中友好協会事務局長で500ドットコムのコンサルタントを務め、顧問職に就いていた紺野容疑者である。沖縄を拠点に国内外で活躍。本業を持たず、投資や起業をアドバイス、強みは内外に広がる人脈だ。
今年4月に亡くなった國場幸一郎・國場組元会長のもとで、社外秘書的な役割を担っており、その時、培った人脈がカジノに生きた。
「沖縄建設業界のドン」であった國場氏は、沖縄に思い入れのある小渕恵三元首相、野中広務元官房長官の時代から産業振興策としてのカジノを模索。
10年頃には、当時の亀井静香金融相が、「沖縄にカジノ特区を!」と、ぶち上げて、仲井眞弘多県知事も相乗りしたことがある。
だが、カジノへの拒否反応が政府内にあり、なかなか実現せず、16年12月、カジノ推進法が成立するのを待たねばならなかった。
これを機に、全国でカジノ誘致合戦がスタート。それに目を付けたのが、中国の深圳でオンラインゲームやカジノゲームを運営する500ドットコムだった。
中国人の訪日ブームに乗って、香港、上海などに近く、リゾートと買い物とカジノを楽しめる観光の島として沖縄を選び、窓口を探した。その時、國場人脈を起点に沖縄県日中友好協会を立ち上げた紺野容疑者に白羽の矢が立つのは自然だったろう。
500ドットコムは、17年に入ると紺野容疑者を顧問に準備を進め、同年7月、東京に500ドットコムジャパンを設立。8月4日、那覇市でカジノ誘致のシンポジウムを開催する。その時、基調講演に呼ばれたのが秋元容疑者だった。
紺野容疑者と親交があり、共に逮捕された松本哲治浦添市長後援会幹部の仲里勝憲容疑者が窓口となり、秋元容疑者の政策秘書(18年に退職)に依頼して基調講演が実現した。
この3人が事件の鍵を握る。
収賄事件のポイント
「カジノ進出のためには、当然、準備や工作のための資金は必要で、それは500ドットコムから紺野容疑者にもたらされた。外為法違反事件はそのうちの一部、数百万円を紺野容疑者が無申告で国内に持ち込んだ、というものです。
その際、工作資金は元政策秘書が経営する会社にも流れたのではないか、というので元政策秘書の自宅も強制捜査を受けています。3人にどのような形で政界工作資金が流れ、それを秋元容疑者がどれだけ認識していたかが、収賄事件のポイントです」(検察関係者)
ただ、沖縄が起点となった500ドットコムの誘致活動は、仲井眞氏の後を受けた翁長雄志前知事がカジノ反対の立場を明確にしていたこともあり、いきなり北海道に飛ぶ。
シンポジウムの直後には、紺野、仲里の両容疑者が500ドットコム代表を北海道に誘い、ルスツリゾートを訪れ、運営会社の加森観光代表などと面談。話は進み、18年1月、500ドットコムを中心に中国系ファンドなどで、IR誘致が実現すれば、1500億円超を投資することで合意した。
特捜部が描いているのは、こうした工作の過程で500ドットコムが、シンポジウムの直後、IRに職務権限のあるポストに就いた秋元容疑者に、便宜を図ってもらう目的で賄賂を渡したという贈収賄事件の構図である。
秋元容疑者は、参考人聴取などで否認を貫いているものの、紺野、仲里両容疑者と元政策秘書は、それなりに容疑を認めており、それが秋元逮捕につながった。
逮捕直前インタビュー
問題は、元政策秘書の役割だろう。
工作資金は元政策秘書を経て秋元容疑者に渡っているが、元政策秘書はコンサル会社を経営しており、その報酬として受け取った可能性がある。あるいは政策秘書の立場で政治資金として受け取ったのではないか。
少なくとも秋元容疑者は、そう認識していた。それは、逮捕前日、強気を通した以下の会話からも窺える。
――紺野氏や500ドットコムとの関係は、どのようなものか。
「元政策秘書に言われてシンポジウムに出席した。その時、初めて中国企業の代表や紺野氏に会った。別に講演料をもらうわけでもなく、IRの役割や今後の見通しなどについて述べただけだ」
――その後、北海道に舞台は移った。
「そのあたりの経緯は知らないが、ルスツリゾートを運営する加森観光の社長さんが挨拶に来られて、『ルスツにいらっしゃいませんか』と誘われ、行ったことがないし家族旅行という形で(18年2月に)行き、村の関係者にも会った」
――その前には深圳の500ドットコムを訪問、マカオでカジノを体験したとか。
「経済視察だ。ITの先端地を見学する目的で議員仲間と視察、500ドットコムにも寄って代表と話をした。また、深圳の帰りにマカオに行き、カジノのVIPルームを視察した。費用は、キチンと払い、収支報告書に記載している。視察や面談は特別なことじゃない。サンズやMGMなど米の大手IR業者などにも会い、現地を視察している」
――紺野氏に特別な依頼を受けたり、現金を受け取ったことはないか。
「不正なカネの流れなど一切、ない。紺野氏は、コンサルなんで、いろいろ活動しなければならず、それをSNSなどにアップ、私と親しいようなことをいっているが、親しくもなければ依頼を受けたこともない」
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――元政策秘書は事件に関与していないか。
「秘書を辞めて1年以上、経つし、精神的な病気で入院していたこともあり、あまり連絡はしていない。特に、このような状態になると、圧力をかけたように取られるのも嫌なんで、連絡はしていない。
彼が仲里氏と近く、東京で仕事をする際の窓口となっていたことは知っている。ただ、彼は紺野氏とはそれほどの仲じゃないし、不正に関与するような男じゃない」
毀誉褒貶相半ばする小林興起元代議士の秘書として「永田町の住人」となり、カネではそれなりの苦労をしてきた。それだけに、政治資金の受け取り方には気をつけ、金庫番の元政策秘書のところで遮断するシステムが出来上がっていたという。
今回、そのカベが突破された。元政策秘書の供述次第では、まだまだ先に延びる可能性を秘めている。
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December 26, 2019 at 05:00AM
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