新型コロナウイルスの感染拡大を受け、鹿嶋市宮中の鹿島神宮(鹿島則良宮司)は1日、9、14の両日に予定していた重要祭儀「祭頭祭(さいとうさい)」の一連の神事のうち、14日の「祭頭囃(ばやし)」と「春季祭」の延期を発表した。政府がイベント等について、開催の検討を求めたことを受けての措置。鹿島宮司は「やむなき判断。関係機関の尽力や協力、当番字の団結を思えば断腸の思い」と苦しい胸の内を述べた。延期する神事の実施時期は未定とした。
祭頭囃は、華やかな衣装をまとった囃人(はやしびと)が門前町を練り歩く、同祭最大の見せ場。今年は子どもから大人まで約220人が参加予定しており、土曜日開催のため、多くの観光客でにぎわうことが予想されていた。
約300人が参列する予定だった9日の出陣の神事「祭頭祭」は規模を縮小して執り行う。一般の参列をなくし、同神宮関係者と今年の当番字を担う神栖市の溝口郷の役員のみが参列する。
祭頭祭は国選択無形民俗文化財に指定され、同神宮の年中行事の中で最も規模が大きい伝統行事。昨年までは3月9日に全ての神事を行っていたが、今年から伝承と後継者の育成などを目的に、9日が週末でない場合、同日以降の土曜日に祭頭囃を開催する異例の決断をしていた。
鹿島宮司は「感染症が国民の不断の努力で収束し、鹿島の大神様のご加護により、皆さまが平穏無事な生活を送れるよう、切に願っております」とコメントした。
祭頭祭の日程変更について、当番字の溝口郷の祭事委員長、仲内清治さん(70)は「具体的な日程が決まり、安堵(あんど)感がある。納得できる変更」と前向きに受け入れた。
最大の見せ場である祭頭囃とともに春季祭も延期になり「一緒にスライドしてほしいとお願いしていた。祭頭囃が置いてけぼりにならなくて良かった」と胸をなで下ろした。祭頭祭本番に向けての神事や練習など、今後の予定は未定。
溝口郷が当番字を務めるのは1941年以来79年ぶり。前回以降2度指名されながらともに辞退。今回も区としてはいったん辞退を決めたものの、有志が立ち上がり、奉仕役を引き受けた。本番を前に地域を囃して歩く2月23日の「廻り祭頭」では約200人が参加しており、祭頭祭への機運が高まっていた。(藤崎徹、矢幡佳那子)
茨城新聞社
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