新型コロナ禍の影響でなんだか重苦しい自粛ムードに包まれているニッポン。しかし、こんな時だからこそ言うべきことはしっかりと主張せねばならない!
ということで本企画では、業界の皆様に今一番声を大にして言いたいことを思いっきり好きに述べてもらった。
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※本稿は2020年3月のものです
文:渡辺陽一郎、永田恵一、国沢光宏、松田秀士、鈴木直也、清水草一、小沢コージ/写真:Adobe Stock、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2020年4月26日号
■01:古いクルマに課される重い税金を改善すべし!
(TEXT/渡辺陽一郎)
クルマ関連の問題で早急に改善すべきは、古い車両の重税だ。例えば2Lエンジンを搭載する自家用乗用車の場合、自動車税の標準税率は年額3万9500円だが、13年を超えると4万5400円に高まる。
軽自動車税も自家用軽乗用車の場合、初度届け出が2015年4月1日以前なら年額7200円だが、初度届け出から13年を超えると1万2900円に跳ね上がる。
この増税は自動車税と軽自動車税に加えて、車検の度に納める自動車重量税にも適用される。車両重量が1001~1500kgの場合、継続車検時に納める2年ぶんの自動車重量税は、エコカー減税車が1万5000円、そうでない場合は2万4600円だ。これが13年を超えると3万4200円に増税され、さらに18年を超えると3万7800円に達する。
軽自動車の自動車重量税は、継続車検時の2年ぶんなら、エコカー減税車が5000円、そのほかは6600円に。これが13年を超えると8200円、18年を超えると8800円まで増税される。
古いクルマを増税する理由としては環境負荷が大きいことだが、増税額の具体的な根拠は示されていない。13年を超えた車両に増税する理由も「自動車の平均使用年数が約13年だから」という曖昧なものだ。
特に古い軽自動車は、公共交通機関が未発達な地域で、高齢者が通院や買い物に使っているという背景がある。生活するために必要に迫られ、しかたなく軽自動車を所有しているのだ。そのような国が守るべき人たちから、多額の税金を巻き上げているのが今の自動車税制だ。
■02:視界が悪くても点灯しないドライバーが多いのでは?
(TEXT/永田恵一)
関東地方が気温こそ暖かかったものの、時折りの強い雨に見舞われた3月某日、箱根ターンパイクでの取材を終えて小田原厚木道路から東名高速の道のりで帰京した時のことだ。激しい雨で先行車が巻き上げる水煙による視界悪化が気になったため、私はクルマのヘッドライトを即座に点灯した。
よく状況を見て使わなくてはいけないバックフォグランプの点灯も考えながら走行していたところ、悪天候のなかでも無灯火で走っているクルマのほうが多かったのにこの時気づいた。
ベストカー読者には言うまでもないが、自分の視界が確保できないのと同様に自車の存在を周囲にアピールできないのも非常に危険なだけに、小心者の私には日本の大動脈でのこの光景が信じられなかった。
また、その数日後、トンネルが20km近く続く首都高中央環状線を走った際も、明るい照明があるとはいえ、たまに無灯火のクルマがおり、この光景にも驚愕した。
オートライトが義務化されたことにより、今後は薄暮の無灯火は減っていくと思うが、悪天候時などのライト点灯までは対応してくれない。
そのため、悪天候時のライト点灯に対する啓蒙活動やそういった判断力を磨くことが必要なのではないだろうか(このくらいは周りの様子を見てできそうなものだが、それもできないくらい日本人は劣化しているのか?)。
さらに交通マナーといえば一般道、高速道路を問わず追い越し車線をマイペースで走り続けているクルマや、広い歩道を我が物顔で偉そうに走っている暴走自転車も絶えない。
私は冗談半分で周囲に「クルマを運転しないのが一番安全ですよ~」と言うことがあるのだが、最近それもあながち冗談ではなくなりつつあるように感じられてならない。日本の道がそうならないよう早急な対策が必要だ。
■03:右肩下がりのマツダにガッカリ!
(TEXT/国沢光宏)
何を隠そうマツダ好きである。最初に自分で買ったクルマは初代RX-7。1970年代からヨーロッパを意識したクルマ作りがカッコよかった! ル・マンで聞いた独特の排気音を響かせる4ローターなんか腰砕けになりそうでしたね。
そんなマツダ、ここにきてクルマはよくなってきたのに売れゆき伸びない。しかも厳しくなる一方の燃費規制を考えたら、今のままだと高額な違反金を支払わなくちゃならなくなる。そもそも経営状況だって悪くなり続けてます。
今のマツダ社内で進行している話を聞くと、第二次世界大戦時の大日本帝国大本営と似ている。マツダの平均車両価格は高くなった。本来なら宣伝やモータースポーツなどでブランドイメージを高めなければならない。なのに収益がドンドン悪化しているため、緊縮財政になってしまった。
武器や食料足りないのに「根性で頑張れ!」と、兵士を負け戦に送り込んだ大本営とみごとに重なる。状勢の悪化を認めないのも共通。大日本帝国は常識で考えたらミッドウェイで空母4隻失った時点で負けていたと思う。
少なくともドイツが降伏した5月8日に日本も降伏していれば、多くの市民の命を失った沖縄戦を回避できたし、広島と長崎に原爆を落とされずにすんだ。最後までアメリカに勝てるとガンコに言い張った大本営の責任は大きい──。
現在のマツダ、これと似たような状況になっていると聞く。ガンコものは誰かとマツダの人に聞けば、皆さん口を揃えることだろう。大好きなマツダがいいクルマ作っても右肩下がりになっていく状況、残念でならないです。
■04:高齢者の自主的運転免許返納の流れにモノ申す!
(TEXT/松田秀士)
STOP! 免許返納。「お浄土までぶっ飛ばせ!」というサブタイトルでスローエイジング・ドライビングレッスンの啓蒙活動を始めてからはや十数年が経つ。誰もが持つ究極の移動の自由を死ぬまで満喫しよう! 死んでしまう最期の瞬間までクルマを安全に運転できる自分でいよう!
十数年前に高齢者が起こす重大事故の可能性というものをある程度予測していた。理由はクルマのデジタル化と衝突安全ボディの進化に起因する視界の悪さだ。
加齢とともに程度の差こそあれ誰しもが老眼になる。最近のクルマはやたらディスプレイ。見えるはずないし、見たら疲れる。運動神経の低下もさることながら、ボクはこの見えにくくなることがまず大きな原因だと考えている。
「ブレーキの踏み違え」いつまでも若き頃と同じ体格ではない。加齢とともに筋肉量が減少し、体温と代謝が下がり免疫力が落ちて人は死んでゆく。
当たり前のことで、いつか運転できなくなるにきまってる。そのプロセスのなかで絶対にあってはいけないのがこの踏み違えだ。防止の手段として年齢にあったドラポジの決め方がある。せめて体幹筋を鍛えよう。すべては39歳で初めてインディ500の舞台に立てた遅咲きのボクが、少しでも長く運転してお金を稼ぐために行ってきたこれまでの知見。
多くの高齢ドライバーの皆さん。クルマの運転をなんだと思っているのですか?
1トンを軽く超える塊が凄いスピードで走り回るのですよ。自分も人も傷つけたくないのなら、運転というものをもう一度考え直しませんか?
ボクは運転免許返納に基本反対です。理由は初めに手を打たずただ返納をブームにしてしまっているから。
クルマの運転はスポーツと同じ。その日の自分の体調を自覚して管理し、運転の練習もしておくべき。若かりし時のように、ぶっつけ本番でうまくいく確率は下がっているのですよ。
■05:今回のコロナ禍はあの「3・11」とソックリ!?
(TEXT/鈴木直也)
最近のコロナ騒動でしみじみ思ったのは「世の中一寸先は闇」ということ。ホンのちょっと前まで順調に動いていた社会が、新型コロナウイルスひとつでいきなりの逆回転。世界中がひっくり返るような大騒動を前にすると、国家レベルですら対策に右往左往するしかない。
ボク個人についても、3月に予定していた試乗会やら海外モーターショー取材やらはほぼすべてキャンセル。4月の予定表も真っ白で、自粛要請されるまでもなく自宅隔離となっている。
次々に飛び込んでくる驚愕のニュースに、TVやネットに釘づけという今の状態は、3・11東日本大震災を思い出す。あの時は日本だけが非常事態に追い込まれたのに対して、今回は世界中が見えない敵にゆっくり侵食されるような不気味な感覚。終息のイメージが見えてこないからフラストレーションも溜まる。
もうひとつ、3・11の時とソックリなのが、大手メディアが垂れ流すセンセーショナルな報道とその反作用だ。
最初に大騒ぎとなったクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の時から、いろんな「専門家」と称する人たちが次々登場して持論を展開。船内隔離派と早期下船派に分かれて大論争に。現在は争点が「希望者全員にPCR検査をして拡散防止」と「無駄な検査より医療崩壊を防ぐほうが重要」に移行し、依然侃々諤々の議論が続いている。
これに関して唯一興味深いのは、3・11と違ってどちらが正しかったかという「答え合わせ」が比較的短時間で出そうなこと。正解がわかったら、大手メディアはトンチンカンな自称専門家やコメンテーターをお払い箱にしてほしいと思うのですが、いかがでしょう?
■06:SKYACTIV-Dの改良をマツダに望む!
(TEXT/清水草一)
マツダのSKYACTIV-Xは値段のわりに期待外れというのは、多くの皆様が実感していると思いますが、私はSKYACTIV-Dの改良を強く望みたい!
今さらディーゼルに開発資源を投入するのはムダ、今後グローバルな需要は縮小するのみ……かもしれないけど、内燃機関がまだ20年健在ならば、ディーゼルの出番はまだまだあるはず!
でも、現状のSKYACTIV-Dは、欧州メーカーのディーゼルに対して、燃費でもトルクでもレスポンスでも負けつつある。だって登場当初から、ほとんど改良されてないんだもん!
いや、そりゃね、ディーゼル排ガス規制が実質的に強化されて、その対応で大変だったんでしょうけど、そんななかでもメルセデスの直6ディーゼルみたいな、濃厚な官能性まで実現させたディーゼルが出てきてるワケなので。
もちろん高価格が前提のメルセデスを超えろってのはまるで無理な話だけど、SKYACTIV-Dを見捨てないで~! と言いたい。
マツダの規模や将来性を勘案すると、開発費はガソリンエンジンのほうに集中すべきってのが正論かもしれないです。そうは思いますが、せっかくあんだけ画期的なものを作ったのに、ユーザーが実感できる改善がないと、いずれ捨てられてしまうじゃないですか。それはあまりにももったいない!
いろいろ大変だとは思いますが、なんとかよろしくお願いします~。ディーゼルファンからマツダへのオネガイでした。せっかくの機会なので書いてみました~。
■07:もはや現代には「インターネット警察」が必要だ!
(TEXT/小沢コージ)
今のコロナ報道にしろ不倫問題にしろ政治家問題にしろ、背景には必ずインターネットの普及がある。
それは大衆の発言力を強め、世論を変える力に繋がっているワケだが、当然両刃の剣であり、おバカ発言、フェイクニュースを強力に広め、衆愚政治的なものにも繋がる。
小沢の記事に関してもYahoo! ニュースやYouTube動画コメントなどまるで見る気がしない。
ネット売買も酷く、小沢は何度かヤフオクで摑まされたことがあるが、相手の一応の住所、名前が判明しても警察は動かない。民事不介入ってこともあるがネット上のやり取りはあっさり見過ごされる。
よって個人的にはもはや「インターネット警察」が必要だと考えている。実際に一度、使えなくなった商品を届けてきた相手の大阪の自宅に友人と乗りこんだことがあるが、ヤツはあっさり補償した。
たまたま近くに出張があったからできた行為だが、わざわざ数万円程度の商品で、相手に会えるかどうかわからない状況で片道2万円の新幹線など使えない。ネットは確かにとんでもないメリットをもたらしたが、負の遺産も物凄い。
だが警察に苦情を言ってもせいぜいスマホスキルが低そうな警官が聞いたとおりに報告書を書くだけ。細かい事件は事実上の泣き寝入りだ。
そうでなくともネット上の言葉の暴力が放置されている問題は根本的だ。すべては無理でもYahoo! コメントは免許などで正確な住所登録をした人間でないと書けなくするのは技術的に難しくはない。それができないのは、要するにユーザー数の減少を危惧するからだ。
つまり、Yahoo! にしろ、アマゾンのコメント欄にしろ、ネットビジネスはある種の大衆の悪意を言葉に変えて、意図的に世間を動かしているのだ。
これもネット警察が本気で犯罪と認定すればすぐにできること。もちろん取り締まれない闇ページも出てくるだろう。だが大手を規制するだけでも相当な言論の暴力は防げる。
* * *
読者のアナタにも言いたいことがいっぱいあるはず。たまには大きく声に出して言ってみよう!
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April 28, 2020 at 05:00PM
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