
千葉県いすみ市出身のスポーツ解説者で、千葉県警の今年度の交通安全広報大使を務めた増田明美さん(57)と、楠芳伸・県警本部長(54)が対談した。1年間の活動を振り返り、悲惨な事故を減らしたいという思いを語り合った。
増田さんは昨年4月に大使を委嘱され、ラジオや動画配信を通じて交通ルールの順守を呼びかけた。「地元のためにみんなで頑張ろうと一つになれた」と語り、楠本部長は「県民にわかりやすく情報発信をしてくれた」と感謝した。
県内では2019年、事故死者数が172人に上り、初の全国最多を記録。昨年は増田さんの力を借りながら事故抑止に努め、128人にとどめた。ただ、今年は2月に一時全国ワーストになるなど、依然として高い水準が続いている。
楠本部長は、昨年の死者の3割が歩行中の高齢者だったことを挙げ、「早朝や夕暮れ時は特に注意が必要」と指摘した。増田さんは夜間にランニングする際、ピンクや黄緑色の服装で足には反射材を着けるといい、「歩行者は『ホタルのように存在を知らせる』『自分の身は自分で守る』という意識も大切だ」と応じた。
県民へのメッセージを求められた増田さんは、「事故の一因は、せっかちになっているからではないでしょうか。運転時は心に余裕を持ち、思いやりや譲り合う気持ちを。心に菜の花を咲かせてほしい」と呼びかけた。
今年の県内の事故死者は25日時点で30人と、都道府県別では4番目に多い。このうち65歳以上は18人。高齢者をどう守るかが喫緊の課題となっている。
県警交通総務課は対談に合わせ、過去5年間で歩行中に死傷した高齢者を分析した。死者のうち「横断歩道を横断中」は20%だったのに対し、「横断歩道以外の道路を横断中」が52%と大きく上回っていた。夜間は左からの車にはねられるケースが多く、ドライバーが気づきにくい傾向が見て取れた。
県警はこうしたデータを踏まえ、今年の事故抑止対策の柱に据えている「歩行者保護の徹底」「高齢者安全対策の強化」の具体的な取り組みに反映させる。
からの記事と詳細 ( 増田明美さん、交通事故原因は「せっかちだからでは」「歩行者は蛍のように存在知らせる意識を」 - 読売新聞 )
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