
「歌舞伎町ナンバーワンホスト」といえば、ローランドさんが思い浮かぶ。このほど、新著「君か、君以外か 君へ贈るローランドの言葉」(KADOKAWA)を刊行した。ジャンル分けするならば、「自己啓発もの」だろうか。読んでみると、なかなかユニークな“人生訓”が並んでいる。最近では実業家の顔も兼ね備えているというが、一体どんな人物なのだろう。この目で確かめたくなって、会いに行った。【江畑佳明/学芸部】
1作目は「俺か、俺以外か」
くんくんくん。
なんだ? この上品でステキな香りは。ローランドさんのほうから、すうーっと漂ってくる。聞けばあの、高級ブランドのエルメスの香水だという。日ごろから愛用の一品とか。こちらもなんだかふわっと、いい気分になってくる。見れば180センチ超でスリムな体軀(たいく)に、黒色の上下といういでたち。私(記者)の日常生活ではちょっと会わないようなタイプだ。サングラスの奥にある瞳の動きが気になる。
話題は早速、著書に及んだ。
まず私が気になったのは、表紙の帯に描かれたメッセージだ。「自分のことを好きになれない貴方(あなた)に--」とある。
これにはどういう意味が?
彼はこう語り出した。「1作目を書いたときはベストの内容だと思いました。でも2作目の執筆の際に読み直すと、自分がいかにカッコいいかとか、自分が主語の言葉、取り繕った表現が多いなと感じたのです。2作目は素に近いというか……」
「1作目」とは、前著「俺か、俺以外か ローランドという生き方」(KADOKAWA)のこと。2019年3月に発売し、30万部を超える大ヒットになった。ここには彼の“名言”がいくつも収められているのだが、抜粋して紹介すると-―。
<タキシードをカッコよく着られない男なんて、男じゃねえ>
<歴史なんて勉強するもんじゃないね、作るものだから>
<ローランドが下を向くのは、出勤時に靴を履くときだけさ>
などなど。なかなかのビッグマウスというか、なんというか……。
デートの帰り道で渋滞に巻き込まれたときには、周囲の車をこう表現したという。
<これ全員、俺が雇ったエキストラ。君と長く一緒にいたいからさ!>
むむ。ちょっと気恥ずかしくなってくる。だが今回、「素に近い自分」を出したのはなぜだろうか。
…
からの記事と詳細 ( 見る探る:「こんな時代だから 聞かない耳を持て」 炸裂「ローランド節」 - 毎日新聞 - 毎日新聞 )
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