学生は学費や生活費のために働いている
ーーコロナ禍は学生アルバイトにどう影響した? 近年の学生は生活費を自分で稼いでいて、遊ぶお金ではなく、学費や一人暮らしのために働いている方が多いです。貧困家庭の学生はアルバイト収入が家計の重要な収入源なこともあります。こうした点から、生活に与える影響が大きいと感じています。 ーーコロナ禍で相談状況に変化はあった? ブラックバイトユニオンへの相談件数だと、2020年4月に最初の緊急事態宣言が発令されたころがピークで、月に100件は超えていました。最近の実態は集計できていませんが、以前よりは緩やかになっています。要因としては、あの当時は学生だけではなく、誰もがどう対応していいかわからなかったこと。国の支援策や大学独自の支援策が出てきたこと。企業側に休業手当などを払わなければいけないという認識が浸透したことが考えられます。 ※休業手当=労働基準法第26条の規定。会社都合で休業する場合、休業期間中、労働者に平均賃金の60%以上を支払わなければならない。 ーー学生からの相談内容を教えて。 例えば、東京都で事務アルバイトの男子学生は月10万円ほどの収入で、実家を支えつつ奨学金とバイト代で学費を賄っていました。それがコロナ禍で「仕事がなくなった」と企業に一方的に告げられ、休業手当もありませんでした。この方は相談がきっかけで労働組合に入り、企業側と交渉を行い、補償を勝ち取りました。 また、神奈川県で塾講師アルバイトの男子学生は、月5万円ほどの収入がありましたが、コロナ禍で塾が一時閉鎖し、塾側は休業による補償を行いませんでした。また、ここは感染症対策にも問題があり、個別指導塾で自宅からオンライン指導ができる環境にあり、生徒にはオンラインでの参加を許可していたにも関わらず、アルバイトには塾に来て授業を行うようにともしていました。こちらも交渉で、補償や感染予防対策の要求を通すことができました。
からの記事と詳細 ( 「バイトだから払わない」コロナ禍でシフト減…苦境に立たされる“学生アルバイト”の実情(FNNプライムオンライン) - Yahoo!ニュース )
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