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Sunday, September 19, 2021

「いまの時代だから心に響く教え」 渋沢栄一の故郷を巡る - 毎日新聞 - 毎日新聞

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旧渋沢邸「中の家」の母屋で公開されている80歳ごろの姿を再現した渋沢栄一アンドロイド=埼玉県深谷市で2021年7月2日、宮間俊樹撮影
旧渋沢邸「中の家」の母屋で公開されている80歳ごろの姿を再現した渋沢栄一アンドロイド=埼玉県深谷市で2021年7月2日、宮間俊樹撮影

 「日本資本主義の父」と呼ばれる実業家で、2024年度から1万円札の顔になる渋沢栄一(1840~1931年)。NHK大河ドラマ「青天を衝(つ)け」では、おしゃべりで強情な性格ながら、周りの幸せのために行動する主人公として描かれている。実際にはどんな人物だったのだろう? 経済史が専門で、渋沢を約20年にわたって研究する杉山里枝・国学院大教授にそのエピソードを聞きながら、渋沢の故郷、埼玉県深谷市で足跡をたどった。【菅野蘭/デジタル報道センター】

※取材は緊急事態宣言が解除された7月上旬に行いました。

渋沢研究の「原点」は地元の鉄道

 杉山さんとの待ち合わせはJR高崎線の深谷駅。まず驚いたのが、東京駅そっくりな赤レンガ調の立派な駅舎だ。実は東京駅に使われたレンガは、渋沢が地元に設立した「日本煉瓦(れんが)製造株式会社」の機械式レンガ工場で作られたのだという。深谷駅舎はその縁から、深谷市が進める「レンガを生かしたまちづくり」の一環として東京駅を模して建設され、96年に完成した。

 この工場のレンガは東京駅以外にも、司法省(現法務省)や赤坂離宮など、明治から大正時代にかけての建造物に使われている。いまも深谷市内にはレンガを使った建物が散見され、早くも渋沢の偉業を感じる。「とても立派な駅舎ですね」と、すでにワクワクが止まらない。

 杉山さんが渋沢を研究テーマに選んだのも、実は地元のJR線がきっかけだ。…

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