女優の清原果耶(19)がヒロインを務めたNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は29日、最終回(第120話)が放送され、完結した。
<※以下、ネタバレ有>
朝ドラ通算104作目。清原とタッグを組んだNHK「透明なゆりかご」などやテレビ東京「きのう何食べた?」などで知られる安達奈緒子氏が手掛けたオリジナル作品。朝ドラ脚本初挑戦となった。タイトルにある「モネ」は主人公・永浦百音(ももね)の愛称。1995年に宮城県気仙沼市に生まれ、森の町・登米(とめ)で青春を送るヒロイン・百音が気象予報士の資格を取得し、上京。積み重ねた経験や身につけた技術を生かし、故郷の役に立ちたいと奮闘する姿を描いた。
最終回は、未知(蒔田彩珠)の大学合格を祝うため、東京の明日美(恒松祐里)も帰省し、幼なじみ6人が永浦家に集まる。皆が見守る中、百音(清原)は“あの日”以来、閉じたままだったサックスケースを開ける。そして2020年2月。百音、未知、新次(浅野忠信)たちに見送られ、亮(永瀬廉)は海へ。耕治(内野聖陽)と龍己(藤竜也)も海へ、それぞれの道を歩み始める。そして数年後…という展開。
百音は亜哉子(鈴木京香)や子どもたちと一緒に浜辺にいる。「風が気持ちいいねぇ。あ、この海風はねぇ、太陽の熱で蒸発した海の水を、山に運ぶのね。で、その山に向かって吹いた風が雲をつくって、雲は山に雨を降らせます。で、その雨が川に流れて、また海に戻っていきます。水もいろんな形になって、ぐるぐる回ってるね」。亜哉子は子どもたちと昼食のため永浦家に戻る。百音が1人、浜辺に残ると、菅波(坂口健太郎)が少しくたびれたように現れた。
百音「先生!(菅波に駆け寄る)」
菅波「はぁ。(手を膝につき)あぁ、太陽久しぶりだ」
百音「大丈夫ですか」
菅波「あなたと僕は、違う時空で生きてるのか」
百音「ん?」
菅波「2年半会ってない」
百音「私たち、距離も時間も、関係ないですから」
菅波「やっと会えた(両手を差し出す)」
百音「あ」
菅波「え?」
百音「いいんですか」
菅波「いいと思いますよ、もう(2人は抱き合う)」
百音「先生、本当にお疲れさまでした」
菅波「うん」
百音「(太陽がまぶしいが)あ」
菅波「え?」
百音「雨が降ります」
菅波「え?こんな天気なのに?」
百音「子どもたちの声が聞こえたから」
菅波「じゃあ」
百音「行きましょう」
すべてが整うと、雨が振る。2人は手をつなぎ、砂浜を歩く。ラストの視聴者写真投稿コーナー「あなたの身近な観天望気」は「気仙沼 永浦百音さん」。「応援ありがとうございました!」と感謝した。
第117話(10月26日)、亀島の永浦家を初訪問し、結婚のあいさつを終えた翌2020年1月14日朝、恩師の医師・中村(平山祐介)から「実は、呼吸器専門の医師を出してくれないかと要請がありまして。緊急らしくて。うち(東成大学附属病院)もまだ詳細待ちなんだけど、感染症なら人手が要るから」と急きょ東京に呼び戻された菅波。最終回ラスト2分半になり、ついに再登場。百音と“時空を超えた”2年半ぶりの再会を果たした。
たとえそれが分からなくても、互いの痛みに寄り添い、時間も距離も超えた関係を築き上げた“菅モネ”。朝ドラ史に残る“最強の2人”が誕生した。
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