健康をマネジメントするためには、まず自分の今の体の状態を知ることが大切です。そのために活用したいのが、健康診断の結果です。健康診断結果は、究極の個人情報。とても大切で、有効利用できるものです。しかし、正しい見方をしなければ、この有意義な情報もただの数字でしかありません。今回は、健康診断の結果から何を読み取るのか、どのように活かすのかを横山啓太郎先生に解説していただきます。
1回の検査数値より「体の機能状態」を重視する
健康診断において、生活習慣病に関係する検査は血液や血管に関するものが多いといえます。生活習慣病はそれらがすべての原因で起こるというわけではありませんが、「血液・血管」と非常に深い関連性があるからです。血液と血管を調べることで、生活習慣病を評価し、ひいては理解することもできるようになるといえるでしょう。 では、健康診断の検査数値を、みなさんはどう見ているでしょうか? 生活習慣病は老化と大きく関連しています。老化現象とは、連続して徐々に体が変化していくことです。生活習慣病への対策としては、検査数値で老化現象を把握することがポイントといえます。たとえ異常値や危険水域になっていなくても、自分の体がどれだけ老化してきているのかを、日ごろから把握することは大切です。 生活習慣病を評価する際にも、その時々の「定点」のデータを見るだけでは、体の変動を把握することはできません。つまり、定点として単なる「数字」を見るのではなく、変化し続ける「体の機能の状態」に目を向ける必要があるのです。 たとえば安静時の血圧だけに注目するのではなく、運動などをしたあとでどれくらい血圧が上がるのか、その変化率も見ることで、老化による体の変化を把握することが可能となりますし、個々人の体質もわかるようになります(安静時の血圧測定が無駄なわけではありません)。自動車と一緒で、私たちの体も、動的な環境下での機能テストや耐久テストが必要だということです。
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