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2021.11.21 THE名門校 日本全国すごい学校名鑑
歴史や校風、卒業生のネットワークまで、名門校の知られざる姿を通してその秘密に迫る「THE名門校!日本全国すごい学校名鑑」(BSテレ東 毎週月曜夜10時)。「名門とはいったい何か?」常識を打ち破る教育現場に密着する。
今回の主人公は千葉県八街市にある"馬の高校"「東関東馬事高等学院(以下、馬事学院)」で競馬騎手を目指す高校3年生の山本大翔くんと、厩務員を目指す高校2年生の大野ミミさん。馬を愛し、馬に救われ、馬に青春をかける高校生たちの挑戦に密着した。
千葉県八街市内の緑豊かな大自然の中にある東関東馬事高等学院。"馬のスペシャリスト"を目指して馬と3年間を共にする学校だ。通信制高校と連携し、オンライン授業を受けることで高校の卒業資格を取得できるのも特徴のひとつだ。コースは「騎手受験特別コース」、「乗馬馬術選手コース」、「競走馬育成コース」の3つを設置。現在の全校生徒は22人で、全員が寮生活をしているという。
競走馬育成コース2年生の大野ミミさんは、競走馬の世話をする厩務員を目指している。入学当初から1頭の馬「バジガクルピナス」を担当。わが娘のように愛情を注ぎ、競走馬デビューのための調教を続けている。
競走馬として生まれたルピナスだが、実はこの学校に来なければ失われてしまう命だったという。馬格が小さく競走馬に向いていないため、馬事学院にプレゼントされたそうだ。「ルピナスも助かったし、ルピナスのおかげで楽しく学校に来られるので、私も助けられた。かけがえのない存在」と語るミミさん。
ミミさんが厩務員を目指すのは、小学生の頃に1頭の馬と出会い、救われたことがきっかけだった。もともとコミュニケーションが苦手で、いじめを経験したという。傷つき、孤独だった日々を救ってくれたのが、乗馬クラブで出会った馬「シャギー」。シャギーとの交流で心身を癒やされ、馬と触れ合う喜びを感じて馬事学院に入学したという。
しかし今、ミミさんはルピナスの育成のことで悩んでいた。ルピナスを競走馬デビューに導くためには、自分が変わらなければならない...。
先生のもとへ相談に向かったミミさん。先生のアドバイスに従い、その場で自分の心の弱さ、問題点についてノートに書き始めた。書いた内容を確認しながら先生と話し合ううちに、自分の心の弱さと向き合い、馬と心で会話をする大切さを学びとったようだ。
ミミさんが初めてルピナスを走らせて調教する日に密着した。この日の課題は大きな円を描くように走らせることだが、気性の荒いルピナスを乗りこなすにはひと筋縄ではいかない。まずは「輪乗り」と呼ばれる、円を描くように馬を走らせる調教から始めた。乗馬経験をもつミミさんだが、競走馬を乗りこなして走り続けるのは至難の業。ましてやルピナスを走らせるのは初めてのことだけに、緊張が走る。
「馬場乗りが苦手」だというミミさん。苦手を克服すべく大きな円を描こうとするが、ルピナスはなかなか思うように動いてくれない。試行錯誤を繰り返し、先生からも檄が飛ぶ中、徐々にペースが上がってきた。どうやら調教の手応えを得たようだ。突然、競走馬を乗りこなしたミミさんに、先生も驚いた様子。「この子をデビューさせたい!」という強い思いが、ルピナスにも伝わったのかもしれない。
騎手受験特別コースでは2人の生徒に、運命の時が迫っていた。3年生の山本大翔くんと、1年生の庄真太郎くんだ。
JRA(日本中央競馬会)の騎手になるにはJRA競馬学校に受かることが必須だが、その試験は超難関。ここ10年で合格者数は毎年10人未満、合格率3〜8%という狭き門だ。令和4年(2022)度春の入学を目指した騎手課程の受験者は、全国で156人。1次試験を突破したのは34人だが、その中に2人の名前があった。2021年10月上旬、合宿形式の2次試験に挑んだ。馬事学院に入学して半年。JRAの騎手を夢見て、厳しいトレーニングを積み重ねてきた。あとは結果発表を待つばかりだ。
3年生の大翔くんがこの寮に入ったのは、2021年の春。騎手になりたくて神奈川県の農業高校を辞め、馬事学院に入学した。実は大翔くんの幼い頃からの夢は、プロサッカー選手。その夢を途中で諦めてしまったことを後悔していた。「自分が本当に弱かった時期。もう失敗したくないという気持ちと、途中で諦めた感が今でも残ってる。『あの時こうしていれば、もっとちゃんとやっていれば』という思いがあるが、どうしようもできない。それをなくすために騎手を目指し、後悔しないようにやっています」と明かしてくれた。
騎手という新たな夢に向かって走り出した大翔くんを応援するのは、離れて暮らす家族。きょうだいがエールを送る様子を撮影した動画にパワーをもらっている。「応援してくれる家族のためにも、騎手になる夢を叶えたい!」。強い決意を胸に、日々励んでいる。
いよいよ、JRA競馬学校2次試験の合格発表の日。合格すれば、騎手の夢に大きく近づくことができる。果たして結果は...続きはぜひ番組で!
番組では他にも、真太郎くんが騎手を夢見る理由や、厳しい体重管理をする「騎手受験特別コース」の生徒たちの様子などを紹介する。
11月22日(月)夜10時放送! 「THE名門校!日本全国すごい学校名鑑」(BSテレ東)は、「九州の名門・修猷館...生徒会リーダーの挑戦」と題して送る。
今回の主人公は創立237年を迎えた福岡修猷館高等学校に通う、生徒会の若きリーダー・本田萌くん(2年生)。憧れの学校に入学したものの、コロナ禍のため多くの行事が中止や短縮を余儀なくされた。
今年こそ伝統行事を再生させる! 挑むのは40年以上続く伝統行事、十里踏破遠足。1、2年生あわせて800人以上が1日で40キロもの距離を歩き抜く大イベントだ。しかし、想定しているルートで、リハーサルに挑戦するがトラブルに見舞われ...果たして萌くんたち生徒会は、無事にゴールできるのか? 生徒会の若きリーダーとサポートする応援団の奮闘を追った。
どうぞお楽しみに!
からの記事と詳細 ( 東関東馬事高等学院の寮生活に密着!騎手や厩務員を目指す若者が馬に青春をかける本当の理由 - テレビ東京 )
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