今年7月に乃木坂46を卒業した松村沙友理が、田中みな実が主演する映画『ずっと独身でいるつもり?』(ふくだももこ監督)で新境地を見せる。現代を生き抜く女性の不安や寂しさ、希望を描いた作品で、松村が演じるのはパパ活で生計を立てるもこの生活に不安を抱く26歳の美穂。“可愛らしさ”を一切封印しもがき苦しむ女性をリアルに表現した。自身とは正反対のキャラクターに当初は戸惑いもあったという。その時に手助けになったのは田中みな実の言葉。「みな実さんは私のなかのヒロインです」。役者としての自信は今もないが「この先もやってみたいと思えた作品です」とも語る松村は本作にどう臨んだのか。そして活動の原動力は?【取材・撮影=木村武雄】 【動画】松村沙友理のシーン
田中みな実は私のなかのヒロイン
――どのように臨まれましたか。 撮影当時は乃木坂46に在籍していましたので「アイドルとしての可愛らしさ」とは切り離された「美穂という私」への切り替えがすごく大変でした。ふくだ監督にも「松村沙友理じゃなくて、美穂が観たい」と言われましたので、どう松村沙友理を封印するかが課題でもありました。美穂とはまったく境遇も性格も異なりますが、同じ女性として共感するところもありました。年齢が上がるにつれて求められることが変わってきて、私もアイドルとして壁に当たることもあり、美穂を通じてみんな同じ悩みを抱えているのかなって思いました。 ――ご自身とは正反対の美穂というキャラクターにどう向き合いましたか。 台本を読んだ段階では面白い作品で「こういう難しい役にも挑戦したい」という前向きな気持ちでしたが、実際に撮影に入ると自分が思っていたものとは全く違っていました。パパ活をやる女の子はどういう子なのか自分なりに調べていましたが、現場に立って表面の薄いところしか見ていなかったんだと痛感させられて。最初に台本を読んだ時と、実際に演じ始めた時とでは、180度ぐらい違う人物になったと思います。 ――180度違っていたとなると相当大変だったんですね。 すごく大変でした。ただパパ活を目立たせるのではなくて、美穂として生きている中で「美穂、何やっているの? 今あなたがしているのはパパ活だよ」と役として自分自身に訴えかけるようなものと言われ「なるほど」と思いましたが、本読みの段階では全く答えが見つからなくて「どうしよう…」と焦りました。監督が言われていることは分かるけど、どうしたらいいのか分からなくって。その本読みが終わって解散して、でもこのまま撮影に入るのは怖いと思った時に、田中みな実先生(笑)が助け船を出してくれたんです。撮影に入ってからもずっと監督と話し合いながら演じ、それも大変でしたが、あの時にみな実さんが助け船を出して下さったのは私の中ではすごく大きかったです。監督に言われていることは理解出来るけどそれをどう形にしていけばいいか分からない状態でしたが、田中さんとお話しするとそれがちゃんと形になって、腑に落ちて。みな実さんとお話しできたのはすごく大きな事でしたし、あの時のみな実さんは私の中でスーパーヒロインでした。 ――どのようなお話をされたのですか? 美穂のセリフを読んで下さって、監督の考えも踏まえ「こういう事じゃないのかな?」と教えてくれたり、「こういう感じでセリフを言った方がいいかも」と実際に演じて下さって。しかもいくつかのパターンをやって下さって、本当に感謝しています。
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