惜別 中根千枝さん 「タテ社会の人間関係」著者・社会人類学者
敗戦後の占領が終わって日本が国際社会に復帰したのは1952年。そのわずか1年後、日本人が海外へ行くこと自体がまだ難しかった時期に、26歳でインドへ単身渡った。3年間にわたって人類学の現地調査に取り組み、ゾウの背中に乗って山岳ジャングルにも入り込んだ。
ピンクのサリーを着て山麓の街を自転車で駆ける女性研究者の姿に、現地の人からは「日本からデモクラシーがやって来た」との声があがったという。
英国へ転じて世界先端の人類学研究に触れ、イタリアでチベット史を学んだあと帰国した。
外から母国を見つめるまなざしが、67年の著書「タテ社会の人間関係」に結実した。日本社会の構造を明快に説明した著作として、半世紀以上たった今でも読みつがれている。
古びないわけは
日本社会の特徴はタテの原理…
からの記事と詳細 ( 「何よりも自由な状態が好き」だから 女性初に彩られた94年の人生 - 朝日新聞デジタル )
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