無病息災を願う新年の恒例行事「修正会」が8日、兵庫県加古川市加古川町北在家の古刹鶴林寺で行われた。新型コロナウイルス感染防止のため、鬼を追い払う大声は禁止されたが、2年ぶりに本堂への立ち入りができるようになり、集まった親子らは心の中で厄よけを祈った。
千年以上続く伝統行事。市が無形文化財に指定している。鬼追いの由来を伝える謡曲奉納や餅まきも昨年に続いて行われなかった。
前年の悪行を悔い改める悔過法要に続き、小学6年生4人がふんする小鬼が柳のつえで床をたたくと、たいまつとおのを手にした赤鬼と、矛を持った青鬼が登場した。最初は本堂の中を回っていたが、途中で外に飛び出し、子どもに顔を近づけるなど脅して回った。参拝者の祈りが届くと鬼は7周半で引き下がった。
尾上小の4年生(9)は「鬼が近づくと怖かった。『コロナがなくなれ』と願った」と話した。家族で訪れた神戸市西区の会社員男性(27)は、鬼に頭をなでられて大泣きした長男(2)に「賢くなってくれるかな。もう悪いことできへんな」と優しく声を掛けていた。(若林幹夫)
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