Pages

Sunday, March 6, 2022

女の子だから恐竜好きじゃない 本心隠した子へ、高校生が贈った言葉 - 朝日新聞デジタル

kokselama.blogspot.com

 「私も、恐竜のこと知っているのになあ……」。幼稚園から帰ってきた広島県府中町の角田(すみだ)真奈美ちゃん(6)がつぶやいたのは、1年余り前、年中組に通っていたころのことだった。

 「お花博士さん」「おさかな博士さん」。年中組では、園児たちがそれぞれ興味を持つ分野ごとに、そんな褒め言葉で呼んでいた。

 しかし、真奈美ちゃんは先生にも友達にも、恐竜が大好きだと言えなかった。やがて、同じ組の男の子が「恐竜博士」と呼ばれるようになった。

 「真奈美ちゃんも、恐竜のことをみんなに話してみたらどうかな?」

 母親の由美子さん(48)が声をかけた。真奈美ちゃんは黙ったまま、紙に恐竜の絵を描き始めた。

 真奈美ちゃんが恐竜に興味を持ったのは、まもなく4歳になる夏のこと。自宅で幼児向けの動画を見ていて、かわいらしくデフォルメされた恐竜にほれ込んだ。

 以来、由美子さんと図書館に出かけるたびに恐竜の絵本を見るようになった。父親の昌也さん(48)と由美子さんが恐竜図鑑を買って渡すと、真奈美ちゃんはいろんな種類の恐竜の名前や大きさを覚えた。

 寝る前の読み聞かせも、この恐竜図鑑と一緒だ。真奈美ちゃん一番のお気に入りは、襟飾りのような後頭部と角が特徴的な植物食恐竜のトリケラトプスだ。

 おもちゃを使ったおままごとの主役も、もちろん恐竜たち。真奈美ちゃんは段ボール箱で恐竜の「お家(うち)」を作っているが、「住人」の恐竜フィギュアは大小合わせて十数体もある。

 肉食恐竜の「お食事」にと、小さな植物食恐竜を食卓に置くこともある。図鑑で知った恐竜の時代の「リアル」だ。

 そんな真奈美ちゃんは、まわりに恐竜好きを明かせないまま日が過ぎた。そして昨年7月のこと。真奈美ちゃんは園から戻ってくると、由美子さんに言った。「私、女の子だから、恐竜は好きじゃない」

恐竜大好きな真奈美ちゃんの「決別宣言」。いったい彼女に何があったのでしょうか。その後、お母さんの投稿をきっかけに、ほほえましい交流が生まれました。記事後半で紹介します。

■やっぱり、好きなんだもん…

Adblock test (Why?)


からの記事と詳細 ( 女の子だから恐竜好きじゃない 本心隠した子へ、高校生が贈った言葉 - 朝日新聞デジタル )
https://ift.tt/jSzcsWE

No comments:

Post a Comment