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Tuesday, July 26, 2022

だから過去最大の感染爆発が起きている…コロナ感染した現役医師が語る「BA.5の本当の怖さ」 「ただの風邪だろう」と思っていたら… - PRESIDENT Online

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数百人の感染者を診療してきたが、ついに

とうとう感染してしまった。新型コロナウイルスに、である。一昨年に始まったコロナ禍以降、現在に至るまで、おそらく数百人の感染者を直接対面で診療してきた私だが、実際に感染したのは初めてだ。

人けのない病院の廊下

写真=iStock.com/imaginima

※写真はイメージです

幸い軽症で、発症後2日目には症状はピークアウト。入院加療を要する事態には至らずに済んだが、実際自分が罹患りかんして自宅療養者となったことで、感染急拡大の今こそ緊急に解決すべき重要な問題に気づくに至った。

今回緊急寄稿を思い立った理由は、これらの問題を広く共有し、多くの自治体において迅速に対処してもらうことで、全国各地の医療体制をいかに崩壊させずに保ち、それによって手遅れの人をいかに増やすことなく第7波を乗り切るか、この一点の願いに尽きる。

はじめに一言お断りしておくが、今回の私の体験談には、私の医師という職業柄、一般の方々には同様に当てはめることができないことや、利用できない手段等が登場する。ただこれらもその後に述べる問題点を炙り出すことにもつながると思われるので、その点はご容赦いただければと思う。

ノドの痛みは違和感程度で微熱だったが…

体調の異変に気づいたのは7月15日。皮肉にも、ちょうど直近の拙稿「感染拡大のたびに『行動制限と自粛』はもうやめよ…現役医師が訴える『コロナ第7波』で本当にやるべきこと」が配信された当日の夕方のことである。

連日の発熱外来、通常診療を終えての帰途、なんとなく鼻の奥がヒリヒリする感覚と、いつにも増した疲労感を自覚した。「やや、もしや?」と一瞬不安が頭をよぎったが、これまでこれだけ新型コロナ診療を続けてきて感染してこなかったのだから今さらかかるわけがない、という根拠なき自信がその不安をかき消した。

久しぶりの3連休前日ということもあり、晩酌もいつもより多め、いや正直なところ深酒となった。0時半ごろに就寝。飲み過ぎもあってか2時半に尿意で覚醒。そのときすでに鼻の奥の違和感はノドの痛みに変わりつつあった。その後、朝までの間はノドの痛みを自覚しつつの浅い眠りだったのだろう。コロナに感染してしまった夢を見ていたような記憶がある。

翌7月16日は7時に起床。ノドの痛みはあるものの違和感レベル、昨夜の深酒のせいかと思われるレベルの頭重感と軽い咳、痰がらみを自覚した。コロナ禍以前であれば「ただの風邪気味」と思ってしまう症状だが、ここ数年インフルエンザはおろか風邪すら引いたことがなかった私にとってはかなりショッキングな事態、不安が現実のものとして襲いかかってきた。

即座に検温してみたところ37度4分。発熱している。この時点で私は「新型コロナに感染してしまった」と確信した。

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