「雪ざらしそば」という、まだ聞き慣れないそばが福島県阿武隈地方にある。雪解け水に種状の玄そばをさらす「寒ざらしそば」を参考に地元の愛好家らが考案した十割(とわり)そばで、引き立つ風味と自然な甘みがある。「雪ざらし」なのに、豪雪地帯ではないからこそ誕生したという。
20年ほど前、小野町の石材店経営大千里義市さん(65)が、挽(ひ)き臼を作っていた縁でそば生産農家や愛好家らと親しくなり、そば打ちが趣味になったのが始まり。2010年、川内村や平田村などの生産者や飲食店を束ねて「あぶくま高原そば振興協議会」も立ち上げた。大震災と原発事故後は、「そばで復興に貢献できないか」と考えた。
「寒ざらしそば」は、玄そばを1週間ほど雪解けの流水にさらし、あくや雑味を抜く。半面、同時に甘みや風味も抜けてしまうとの説もあった。
余った人工雪 「もったいねえなあ」から始まった
阿武隈地方の里地は、積雪が…
からの記事と詳細 ( 雪が少ない地方だからできた「雪ざらしそば」 阿武隈活性化への一手:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル )
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