
春のセンバツ高校野球(19日から13日間、甲子園)に初出場する加藤学園・米山学監督(41)をインタビュー。長野県出身で2013年秋にコーチから監督に昇格し、7年目で初の聖地に導いた。「全ての事は心からはじまる」をモットーに、チームワークや犠牲心を重要視する指揮官の考え方に迫った。(取材・構成=武藤 瑞基)
―新型コロナウイルスの影響でセンバツは無観客での開催を視野に準備が進んでいる。現状では主催者の判断を待つことしかできない。
「まずは生徒の体調面。ちゃんとした状態で迎えられるのが僕の最初にできること。持っているものを出せるようにしてあげたい」
―チーム作りには一定の手応えがある。
「一番は主力にケガがないことですね。緊張感を持って練習できている」
―戦い方のポイントは?
「相手うんぬんより自分たちが何ができるかということに一番の重きを置いてやる。加藤学園らしさ、全員野球ができる方向に持って行けたら」
―練習中、送球ミスが出ると選手間で「キャッチボール!」の単語が飛び交う。これは13年秋の就任時から「キャッチボールは心をこめてやりなさい」と言い続けていることが土台になっている。
「結局狙った所にいかないと野球にならない。非常に大事なこと。生徒たちも発言してくれるのは、何年もかけてきたことが浸透してくれてるのかな」
―昨秋は公式戦だけで5―4の試合が3度。投手が3~5点は取られる事を前提に、今年に入ってから1試合7得点を打線の目標に決めた。練習は約7割が打撃。徹底してバットスイングさせてきた。
「1―0でも勝てばいいことなんですけど、投手に0で抑えろと言ってもなかなか難しい。そういう意味では得点力が必要」
―創部24年目で届いた初の甲子園。米山監督にはどう見えているのか。
「それがあるから頑張れる場所。自分が高校時代には行けなかった。今は指導者として、どんな舞台? ってワクワクしてます」
―兄・一弘さんの影響で野球を始め、現役時代は小学校の笹賀ウイング、信州工高(現東京都市大塩尻高)、亜大、日米大学選手権日本代表で主将を務めた。時にチームメートに厳しいことを言う役割も担った。
「自分の中ではすごく周りのチームメートに恵まれた。みんなで考えて、一緒に付いてきてくれというような、それぞれ恵まれたいいチームにできた。例えば高校時代は恩師(大輪弘之監督※1)を甲子園に連れて行きたいという思いが強く、同級生の中からの不平不満も押し切った所もあったように思います。けんかとかじゃなく、こいつが言うならしょうがねえよってみんな付いてきてくれた。大学時代は学生コーチと役割分担しながらできたと思う」
―指導者を志したのは高校の時だという。
「高校が終わった時に憧れていた大輪先生から帰ってこいよなんて話ももらっていて、大学で教員免許も取った。チャンスがあればと思っていました。大輪先生は非常に厳しく、きちっとされた方。今、グラウンドに掲示している『全ての事は心からはじまる』も大輪先生の言葉です。私が学生のころ教わった言葉で、マネをしたわけじゃないけど非常に大切だなと。みんなの目に届く所にあればいいかなと思って、数年前に父母会に卒業記念品という形でお願いして作っていただきました」
―野球の技術指導だけでなく「人のため、誰かのため」ということを部員に説いてきた。
「大学時代の監督だった内田さん(※2)の影響も大きいです。監督として野球をしにいくと思って行っちゃだめだと。まずは教員としてやるんだぞってことを強く言われました。教員としての姿勢も見られているし、ただ野球だけをやっていればいいわけじゃない」
―昨秋スタートした新3年生のチームは当初、精神面で物足りなかったという。
「このチームは人ごとというか、自分はやっているけど他にあまり興味はない。強くリーダーシップを取れる生徒がいないなと。それが最初の印象でした」
―そこでエースの肥沼を寮長に指名するなど、少しずつ意識改革を進めてきた。
「精神面での成長がこの子には必要と感じた。技術よりも責任感とか、自分は一生懸命できているけど同時に周囲にもやらせないといけないこととか、嫌な思いをして言わなきゃいけないこととかあると思う。そうした経験が肥沼には必要だと」
―期待するからこそ、時に厳しい言葉を投げかける。
「私がチームを作る上で絶対にぶれないことは、上級生がチームを作ること。試合に出るとか出ないとか一切関係なく、上級生にチームを作る役割をしてもらうのは毎年、絶対変えない」
―だから控えでも腐らず声を張る副将の野極のような選手を評価している。
「野極はチームのために嫌われ役にもなれる。そういう性格を持ってる貴重な存在。本当に腐らず何でもやれる。どんな場所でも一生懸命やれます」
―京セラ創業者の稲盛和夫氏(88)の考え方にも影響を受けた。著書「生き方」(サンマーク出版)は愛読書だ。
「僕も偉そうに言えないけど、一生懸命やることが大きいことにつながるとか、人生論が読んでいて心にすっと入ってきた。野球って人生に似てるところがあったりする。人のために何かするとか。自分さえよければ、ではないとか。自分も悩んだり落ち込んだときに読んでいます。昔の話ですけど、変わってほしいなって思った生徒に貸してあげたこともあるんです」
―センバツの開催可否は、明日11日の臨時運営委員会で最終決定する。これまで支えてくれた人たちのために、1勝でも多く挙げてくるつもりだ。
「色んな人のおかげでこの舞台に来ることができた。思い切ってやれる環境作りをして、こちらも生徒と一緒になって戦いたいなって思っています」
※1 大輪弘之氏は元信州工高監督で、広島・菊池の恩師としても知られる。
※2 内田俊雄氏は78年から03年まで亜大を率いて大学選手権を3度制覇。高津臣吾ら多くのプロを育てた。06年から昨季までは拓大監督を務めていた。
◆米山 学(よねやま・まなぶ)1978年5月2日、長野・松本市生まれ。41歳。現役時代は遊撃手で、球歴は笹賀ウイング、松本南リトルシニア、信州工高、亜大、ホンダ。引退後は信州工高コーチ、帝京三監督を務め、13年春に加藤学園コーチ就任。同秋から監督。社会科(公民)教諭。173センチ、80キロ。右投左打。家族は妻と1男1女。
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March 10, 2020 at 06:00AM
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加藤学園をセンバツ初出場に導いた米山監督のモットー「全ての事は心からはじまる」(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース
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