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Friday, August 7, 2020

[New門]せっかちだから?お得感を重視?…関西人は「後払い」がお好き - 読売新聞

 鉄道の自動改札機や路線バスの運賃、「交通系」と呼ばれるICカード――。関西地方では運輸関係の料金や支払い方法で、なぜか「後払い方式(=ポストペイ)」が目立つ。せっかちと言われる関西人の気質が理由との説もあるが、本当だろうか。

 その代表格は、主に関西の私鉄や地下鉄、バスの共通ICカード「PiTaPa(ピタパ)」。会員数は約340万人で、全国の主要な交通系ICカード10種類の中で唯一、後払い方式を採用している。電車などで利用した金額が後日、金融機関の口座からまとめて引き落とされる。

 ピタパは、関西以外では前払い方式(=プリペイド)として使えるが、注意も必要だ。JR東日本や関東の主要私鉄の多くは、初乗り運賃以上の残高がないと自動改札機から入場できない。これに対し、JR西日本や関西の主要私鉄は、ピタパ以外のカードでも1~10円の残高があれば問題ない。改札から出た時点で全額を決済する仕組みで、「後払い重視」と言える。

 2004年のピタパ導入時、責任者を務めた横江友則氏によると、後払いの採用は関西人の気質と深い関係がある。仮に前払いにした場合、残高が不足した客は精算機に並んでチャージが必要で、「関西人はせっかちで特に急ぐ通勤通学の時は苦情が相次ぐはず」と懸念した。

 横江氏は、利用者の満足度を高めるには「お得」と実感してもらう仕掛けも必須と考えた。後払い方式であれば、乗車回数に応じた事後の割引や様々なポイント付与が充実させやすい。

 後払い重視は鉄道に限らない。大阪や京都、神戸市といった主要都市の路線バスは、乗車区間に関係ない「均一運賃」の路線であっても、降車時に支払うことが多い。他方、関東地方では均一運賃のバス路線は乗車時に支払う前払いが目立つ。

 前払いの方が乗客の降車に時間がかからず、運行に遅れが生じにくいとされるが、関西のバス業界にはトラウマも残る。1951年、大阪市交通局(当時)は均一運賃の一部の路線で前払い方式に変更したが、その後、元に戻した。日本バス友の会・関西支部長を40年務める中尾晋也氏によると、乗客から「サービス終了前に払うのはおかしい」「お上意識を感じる」といった苦情が出たとみられる。

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