前回「近々キャンプ行きたいなぁ」なんて申しておりましたが、まさかの、急遽、行ってまいりました。ええ、ファーストキャンプです。お相手は当初の予定だった大久保佳代子嬢、ではなく、AP杉原さん。以前、彼女の結婚式にて女芸人みんなでいきものがかり「ありがとう」を泣きながら歌ったエピソードをご紹介しました、イッテQ！温泉同好会のおっかさん(と言っても私よりだいぶ年下ですが)です。そもそもさすがのキャンプブーム。「キャンプ行きたい」なんて言っていると身近に結構キャンパーがいる事がわかりまして。例えばイモト。何度もキャンプ行っていて「こないだとうとうソロキャンプデビューした！」なんてラジオで話していたし。Hey! Say! JUMP 八乙女くんも番組で怪しい一人キャンプ姿の写真が出て以来、キャンプロケ始まったし。一番意外だったのが森三中ムーさん。家族で何度もキャンプに行っていて、「今年は冬に向けてストーブ買おうと思ってんだぁ」だって。わお！ レベルが違うぜ！
こんなにキャンプ先輩がわんさか身近にいる中、たまたま「キャンプ行ってみたいね」という話をし、スケジュールも合った杉原さんと行くことに。ただ杉原さん、キャンプ経験なし。そうです、まさかの初心者二人でファーストキャンプに行くことになったのです。まずはキャンプ場探し。私のキャンプ師匠・うしろシティ阿諏訪先生のアドバイスも伺いながらいろいろ探し、埼玉県長瀞のキャンプ場に決定。無事ネット予約も出来て、お次は準備。事前にいろんなグッズ、いや、ギア(と言うのを初めて知る)はちゃんと買い揃えたつもりでしたが、一点ぬかりが。寒さ対策です。最近キャンプに行った八乙女先生に“夜の底冷えの恐ろしさ”をご教示いただきまして。なにせ最初に言い出したのが9月だったから忘れておりました。そこで即行ヒートテックを買いにユニクロへ。するとヒートテックの2.25倍暖かいと言う“超極暖”、しかも“長袖・ハイネックT”&“レギンス”という超最適ウェアを発見。更にディナーも軽いおつまみを、なんて思っていたけどダメだ。温かい味噌鍋にでもするか、とアルミで軽量の容量2Lのおっきめのお鍋&お玉も購入。
するとそこへ新たなる問題が。携帯で週間天気調べたら、その日はがっつり夕方から雨予報。いやいや、待ってくださいよ。こちとらバリバリの初心者でっせ。すぐにいろんな人に聞いてみたけど、皆さんの答えは一つ。「やめといた方がいい。」だよね。一応最後の一手で阿諏訪先生にも連絡。「初キャンプで雨ってやはり素人が手を出さない方がいいでしょうか？」すると先生のお答えは凄かった。
「今、雨キャンプしている阿諏訪です！ 雨がっぱ着て必死に設営したテントの下で飲む酒は最高です！ 無人島に漂流していた方に“初キャンプ雨”と言われてもおそらく屁でもないと思いますよ！ 思い出に残るキャンプになる事を祈っています！」
師匠！！ さすがっす！！ しかも今まさに雨キャンプ中とは！！ 心は決まりました。予定通り、ファーストキャンプ、決行です。キャンプ当日。そんなわけでテントはなかなかのサイズだし、食器類も全部二人分あるもので、杉原さんには「椅子と寝袋だけご自分で」と伝えてあったのですが、前日に“その他タオル、ゴミ袋、カッパ、ホッカイロ……”などなど、いろいろご用意くださったとの連絡メール。プライベートなのに“温泉同好会グセ”が出るとこが杉原さんのカワイさ&凄さ。そして私も私でいつもの「足りなかったらやだな」精神でついつい食材などめっちゃ多めに購入。しかも雨予報なのでタオルや着替え、防寒具などやたら詰め込んだ。心配性の杉原さんも昨日のメールじゃ思いもしない程のドデカバックをパンパンにして登場。結果二人の荷物を合わせたら“一ヶ月くらい過ごせるんじゃないか”な大荷物。それを二人でなんとか車に押し込み、いざ長瀞へ。「初回だからね。回数重ねていったら“これ必要”“これいらない”で荷物どんどん減ってくよね」なんて初心者二人、笑いながらのレッツラゴーです。
16時頃キャンプ場に到着。雨の降り出しが17時予報だったので、とにかく急いでテント設営。“一人で出来る”をテーマに購入したはずのテントでしたが、やはりなかなかの大きさ。あっと言う間に「助けてください！」と弱音を吐き、杉原さんに手伝ってもらう。でもなんとか建てた“我が家”はとにかく広いし、窓もいっぱいついていて、想像以上の快適さ。更に椅子、テーブル、たき火が用意出来たら一段落。さあ、こっからはゆっくり飲みながらの晩ご飯作りです。こまめに天気予報をチェックしていたのですが雨予報はどんどんズレて、結局23時くらいまではもちまして。おかげさまで夕方から♪ゆったりたっぷりの～んびり、です。
目の前を流れる長瀞の川と、たき火のパチパチという自然の音だけの世界。しかも超極暖の威力の凄さよ。「飲み物はホットワインにしよう」と果物やらシナモンも買っていったけど、結局冷たいビール&常温のワインでいけた。時々話もしながら鍋をつつき。ただただたき火に薪をくべ、静かに炎を見つめる。なんて豊かな時間。
ただ夜が素晴らし過ぎた私たちを待っていたのは地獄の朝。雨が遅くから降り出したもので朝はまだ強めの霧雨が。せっかくの暖かさをくれた超極暖もゆっくり濡れ、寒さに震えながら雨でビショビショ&ドロドロの土で汚れたテントをバラしていく。それだけでもなかなか大変だったのに、帰宅後それらを干したり、泥を落としたり、にかかった時間、3時間半。“終わりよければ”の真逆状態に。ただですね、やっぱりまた行きたいな、と思っている私がおります。それだけあの炎とお酒、川の音と言う穏やかな時間がたまらなかった。それにきっと回数重ねていけば、テントの扱い方や荷物の調節など上手くなるに違いないと信じておりますから。ええ。なので今度は大久保さんとパコ美を連れて、行ってこようと思います。そしてその際のテント設営ですが、大久保さん。お手伝い、やっぱりよろしくお願いいたします。
【本日の乾杯】今回は焚き火の感じもお見せしたくてあえての引き画で。奥のお鍋が味噌鍋。メインは豚肉と白菜。ラー油でピリリと。手前はベーコンとプチトマトのアヒージョ。これで冷えたビールをゴクリ、でございます。
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October 30, 2020 at 04:04AM
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第142回 そして、キャンプ｜あぁ、だから一人はいやなんだ。｜いとうあさこ - gentosha.jp
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