編集委員・中島隆
「太陽たちの笑顔」 第2回
橋本典子(39)が女性を笑顔にしたいと「Animo(アニモ)」を起業したのは、2016年2月のことだった。
ちょうどそのころ、こんなタイトルのブログが注目を浴びた。
「保育園落ちた日本死ね」
解決の糸口がみえない待機児童問題の深刻さをズバッと表現したフレーズだ。
典子は思った。
〈だから私は動く。傍観はしない〉
典子は、ビジネスマナースクールからはじめた。子育てや介護に時間を割かれたり、男たちに振り回されてきたりした女性は、何をしたらいいか分からない、夢がない。そこで、マナー、一般常識を学んでもらい、典子の志に共感している講師たちが、受講生にアドバイスする。
「あなたの強みはここだ」
そんなプロセスなしに、やみくもに派遣先を紹介しても、女性は不安になるだけ、萎縮するだけである。
これまでに1200人を超える女性が受講している。
そのうえで、人材派遣事業も始めた。保育事業も始め、運営する保育施設は、20カ所を超えた。
まず自分の会社から始めよ
◇
社会を変えるには、まず自分…
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