その佐藤は28日の初戦となった準決勝でロングスパートからの押し切りで1着突破を果たすと「決勝も一発魅せるレースをします」という通りに、ナイターゲームの決勝でも先行を見せての2着。
「もともと高校時代に自転車競技をしていたんです。その後の進路で迷ったんですが順天堂大学の自転車部に進学。どうせ大学までやったんならトコトンやってみようと思って競輪選手になったんですよ。岩手から大学でこっちに出て来る時はだんだんと景色が都会になったなと思っていたら学部があったのは岩手と変わらない何もないところ(苦笑)。その頃はスプリント系というより自分は中距離系。だから、その時の事を思い出して今回は長い距離をしっかり踏んでみようと思って腹を括って臨めていたのが良い結果になったんでしょうね」と振り返ってくれた。
更に「ギヤも5・50の大きいギヤにしていたのも良かったんだと思います。前にPIST6を走っていた同期の山田義彦が5・67の大ギヤを使っていましたよね。その時の山田が『普通にみんなと一緒のギヤを使っていたら一発も何もできない。ダメでしょ』って言っていたのを覚えていたので、じゃあ自分も普通に他の人と同じギヤでは勝負にならないので、大ギヤにして走っていたんですよ。それも正解でしたね」と今開催の活躍の一端を明かしてくれた。(アオケイ・渡辺記者)
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