「パソコンと携帯は新品を用意した」。2月4日開幕の北京オリンピックを取材するため、海外から訪れた大会関係者は、そう口をそろえる。背景には中国の諜報(ちょうほう)活動に対する強い疑念があった。
1月27日、五輪を取材する関係者が集まる北京のメディアセンター内にある米紙USAトゥデーのブース(部屋)には、真新しいパソコンが二つ並んでいた。同紙のアダム・ウッドさん(31)は携帯とともにレンタルの新品を用意したと明かし、「東京五輪ではしなかったことだ」と話した。
ウッドさんの知人の米ワシントン・ポスト紙の記者は、普段使用する携帯と、大会組織委員会が関係者に個人情報の入力を求める健康管理アプリ「MY2022」をインストールする携帯を分けて持参したという。
海外から訪れた大会関係者の間では、電子媒体の情報が抜き取られるのではと警戒する声が広がっている。…
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