▲第4回目となる今回はアスリートとしての想いをうかがっていきます(撮影:桂伸也)
今回は、幸騎手と丸野選手が「トレーニングの重要さを実感した時」をテーマにお届けします。第一線で活躍するおふたりですが、今に至るまでに意識の変化があったそう。本当の意味で、アスリートにトレーニングはなぜ必要なのでしょうか?
また、次週はジョッキー界でも話題の「マルトレ」を、佑介騎手が実体験。“まるで動物”のような丸野選手の動きについていけるのか…!? 動画でたっぷりお届けします!
(取材・構成=不破由妃子)
浮かれていた自分との決別「すべてを犠牲にしました」
──丸野さんにお聞きしたいのですが、トレーニングを極めたことによって一番変わったことってなんですか?
丸野 体ももちろん変わったんですけど、一番は気持ちの部分です。「これだけやってるんやから」という思いがあることで、ほかのことも妥協せずに全部できるようになったんです。
幸 なるほどねぇ。深いなぁ。
丸野 僕自身、思いもしなかったんですけどね。妥協できないことがめっちゃ増えていったことで、すべてのことに対して突き詰めて取り組めるようになったことがすごく大きいです。そうやって気持ちが変わったことで競技の成績も変わり始めました。景色が変わったと言いますか。
佑介 すごいよね。最初からそうだったわけではなく、途中で意識的にガラッと変えていったわけやから。
丸野 野球をやっている頃から、ランニングや素振りを毎日時間を決めてやっていたので、やらなアカンことをコツコツやる能力だけはあったのかもしれません。ただ、ボートレーサーになったばかりの頃は、だいぶ浮かれてましたよ。
幸 うん、初めて会った頃はチャラチャラしているイメージがあった(笑)。
丸野 ですよね(笑)。「ボートレーサーになれた! よっしゃー!」みたいな感じでしたから。先輩方からも「せっかくなれたんやから、遊べ! 楽しめ!」と言われて楽しんでいたんですけど、あるとき「これ、ちょっとちゃうな」と思って。
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