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Wednesday, May 13, 2020

今だから言えるあの3人…「顔も見たくなかった」森野将彦さんが現役時代“心の底から対戦イヤだった投手”:ドラニュース:中日スポーツ(CHUNICHI Web) - 中日スポーツ

[野球ファンに届ける 本紙評論家リレーコラム]森野将彦

現役時代、森野さんが苦手にしていたウィリアムス

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 開幕の延期で、過去の試合や出来事をひもとく記事や番組をよく目にする。自分もふと現役時代のことを思い出すことがあるが、今回は当時、顔も見たくなかった投手について書こうと思う。

 1人目は阪神のジェフ・ウィリアムス投手。左投手は苦でなかったし、サイドスローでも打ちにくいと感じなかったが、とにかく打てなかった。特に2005年4月27日(甲子園)の3度目の対戦では初球の速球を狙い打ったのにボテボテの投ゴロ。絶望感があった。心が折れました。外国人特有の動く速球を最後まで仕留められなかった。結局、09年まで通算14打数無安打。当時の阪神はジェフ、藤川、久保田のJFKが7、8、9回で役割分担をしていたが、自分に当たらないことをひそかに願っていた。

 2人目は現役の阪神・岩田稔投手。今だから言えるが、心の底から対戦したくなかった。打てないというより怖い。打席に入る前、よけることを真っ先に考えたのは彼くらいだったと思う。当時の彼は左打者に対して徹底的に内角へシュートを投げ込んだ。外のボールに踏み込ませないためだが、自分を含めて死球になる光景を何度も見た。だから怖かった。

 ただ、誤解してほしくないのは、これもプロ野球だということ。彼にとって執拗(しつよう)な“内角攻め”が生命線だということは分かっていた。「ぶつけられるかもしれない」という中で、いかに打つかもプロ。こちらも打席でホームから遠くに立ったり、逆にラインギリギリに立つなど工夫したが、結果は通算67打数8安打の打率1割1分9厘。実は公式戦での死球は1つだけだったが、最後まで恐怖心を消せなかった時点で僕の負けだった。

 3人目は当時、西武で現楽天の岸孝之投手。あの糸を引くような真っすぐを絶対に打ってやろうと思って交流戦が待ち遠しかったのに、打てなかった。対戦成績は20打数3安打の打率1割5分。どうしてもカーブとチェンジアップが頭にあって、捉えたと思ってもファウル。今思えばもっと腹をくくって勝負すべきだったと後悔している。

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May 14, 2020 at 09:09AM
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