新型コロナウイルスの感染が広がった社会では、恋人同士が会うこともままならなくなった。福井県内でも外出自粛が要請された期間中、カップルたちは感染を避けるために距離を置き、先行きに不安を募らせた。目に見えないリスクがまん延した中で、心の安らぎを求めて一つの家族になろうと結婚を決める男女も増えているようだ。
■余計にさみしく
若狭町の女性(21)は、中学で同級生だった大阪市の彼氏(21)と、3月から会えていない。県内は新規感染者ゼロが続くが、仕事が介護職で「もしうつったら(介護する高齢者の)命に関わるし」と我慢を重ねる。ビデオ通話は「顔を見ると終わった後が余計にさみしくなるから」と3回でやめた。もうすぐ付き合って丸5年の記念日。「そのころには会いたいな」
福井市の男子大学生(20)は、外出自粛が要請された4月、毎日一緒にいた後輩の彼女(20)と会うのを控えることにした。「でも全く会えないのはさすがに耐えられなくて」。感染の心配がないように、彼女以外の知人とは会わないようにしながら、週1回だけは自宅で一緒に過ごした。
感染状況が落ち着くまでは福井に戻れなくなることを覚悟の上で、彼女が住む兵庫県に向かい約1カ月滞在した男子学生もいる。3年前から同棲する嶺南のカップルは「全く会えていない友達は多い。自分たちは一緒に住んでいてよかった」と話した。
■サプライズに涙
福井市の西村和眞さん(24)は5月、交際3年半の中川かんなさん(24)の誕生日前日に、友人からのお祝いの言葉を集めた動画を見せた。自分のメッセージはその最後にしのばせた。「僕と結婚してください」。同時にリングを差し出すサプライズのプロポーズに、かんなさんはうれし涙がこみ上げた。
西村さんはフィットネスジムのトレーナー。新型コロナウイルスの感染リスクが高いとされる職場環境にいる。「常に感染しないように気を付けないといけなくなった」(かんなさん)という不安な状況の中で、西村さんは「家族になることで将来を安心してもらいたかった」と思いを語る。
■信頼する人のそばに
「濃厚接触でもし相手にコロナをうつしてしまったら…と不安になったカップルは多かったはず」と推察するのは、プロポーズアドバイザーとして活動する宝石店「ジュエリー土屋」(福井市)の土屋道照社長。4月にツイッターで行ったアンケートでは、カップルの55・9%が「1カ月以上会っていない」と答えた。
一方で、同店が全国にネット販売するプロポーズ専用の指輪「オルコス」は5月中、普段の約2倍の50個超が売れた。西村さんもその購入者の一人。プロポーズ成功の報告を受けた土屋社長は「東日本大震災後に婚姻数が増えたように、コロナの広がりで信頼できる人のそばにいたいという思いが高まっているのでは」と受け止める。
福井市の結婚相談所「アクセス」の成婚数は、例年は年間で二十数組なのに対し、今年は6月前半だけで4組を数えた。そのうち1組は交際1カ月半のスピード婚だった。出店周学代表は「自粛期間に人との交わりが絶たれたことで、結婚を意識して家族になろうという気持ちが働きやすくなっている」と分析している。
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June 19, 2020 at 03:10PM
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コロナの今だから「結婚しよう」 心の安らぎ求め、決意した福井の恋人たち | 社会 | 福井のニュース | 福井新聞ONLINE - 福井新聞
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