Getty、AP
「戦争やめて お願いだから」
ロシアのウクライナ侵攻をめぐり、ロシア出身のアスリートたちからも戦争反対を訴える声が上がっている。
テニスのドバイ選手権に出場したロシアのアンドレイ・ルブレフ選手は2月25日の試合後、軍事侵攻に反対する意思をテレビカメラに書き込んだ。
AP通信によると、ルブレフ選手は準決勝でポーランドのホベルト・ホルカシュ選手をセットカウント2-1で下し、決勝進出を決めた。
試合後に恒例となっているテレビカメラへのメッセージの書き込みで、ルブレフ選手は「NO War Please(戦争やめて お願いだから)」と訴えた。
動画はSNSで拡散され、再生回数が800万回を超えている。
sky sportsによると、テニスのダニール・メドベージェフ選手(ロシア)は、メキシコ・オープンのシングルス準々決勝で日本の西岡良仁選手に勝利した後、「テニスプレーヤーであることで、世界中の平和を促したい」などとコメントした。
「私たちは、実に様々な国でプレーしています。ジュニアの時も、プロになってからも、本当にいろいろな国に行きました。このような(ウクライナ侵攻の)知らせを耳にすることは簡単ではありません。平和を願っています」
北米プロアイスホッケーNHLのスターであるロシア出身のアレクサンドル・オベチキン選手は、ロシアとウクライナに家族や多くの友人がいると語り、軍事侵攻が早く終わりを迎えることを望んでいるとした。
「どうか、これ以上戦争が起きないように。ロシア、ウクライナやそのほか様々な国で、誰が戦争に巻き込まれるかは問題ではない。私たちは平和に暮らさなければいけない世界に生きていると思う」
オベチキン選手は、ロシアのプーチン大統領を声高に支持してきた。25日、プーチン大統領との関係について問われたオベチキン選手は、「彼は私の大統領だが、私は政治の世界にはいません。私はアスリートです」と答えたという。
ウクライナ侵攻をめぐっては、五輪メダリストのエフゲニア・メドべージェワ氏や人気コメディアンのマクシム・ガルキン氏など、ロシアの複数の著名人たちからも反対の表明が相次いでいる。
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