山中伸弥・京大教授らがヒトのiPS細胞をつくってから今年で15年。iPS細胞から作った様々な組織が臨床研究や治験として移植されるなど、発展を遂げてきた。一方、山中教授が今春iPS細胞研究所(CiRA)の所長を退任するなど、節目も迎える。
2021年まで日本再生医療学会理事長を務め、大阪大でiPS心筋シートの初移植を主導した澤芳樹・大阪警察病院長に、再生医療のこれまでとこれからを聞いた。
――ここまでの再生医療の歩みは順調ですか
順調にきたと思います。
13年に「10年で実用化を」と言われ、再生医療実現拠点ネットワークプログラムが始まりました。①慶応大の脊髄(せきずい)損傷②京都大のパーキンソン病③理化学研究所の網膜④大阪大の心臓筋肉の細胞(心筋細胞)の四つの主要なプロジェクトがスタートし、現在、全てのプロジェクトで患者への世界初の臨床応用が成功しています。
他にも患者に臨床応用されたプロジェクトはあり、臨床につながるベンチャー企業もできています。全体としては目標を達成しているのではないでしょうか。
ただ、これからは、海外に進…
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からの記事と詳細 ( 「iPSだからお金もらえる時代終わった」 元学会理事長が思う未来 - 朝日新聞デジタル )
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