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Monday, April 4, 2022

だから自社イベントに人が来ない、チャンスを逃すシステム面での無策 - 日経 xTECH Active

kokselama.blogspot.com

 本連載では、企業のデジタルマーケティングを支援するNexalが、データをビジネスに結び付ける環境づくりやツールの活用について解説している。第8回の今回は、企業がイベントを開催する際に使うプラットフォームのメリットをまとめる。さらに、他社とイベントを共催する場合や、イベント会社などが開催する展示会に出展する場合の注意点も解説する。

(出所:123RF)

(出所:123RF)

イベントプラットフォームの導入は2021年に進展

 製品やサービスをアピールしたい企業にとって、自社の製品・サービスや技術をまとめて紹介するプライベート展示会(自社イベント)の開催は、当たり前のものになった。ホールやホテルなどにリアルの展示や講演の場を設けて、新規顧客の発掘や既存顧客・パートナーに向けた商談によるロイヤルティー向上を図るものだ。

 ところが新型コロナウイルス感染症がまん延した2020年に、自社イベントを中止・延期する企業が相次いだ。2021年ころからは、コロナ禍は明けないものの「企業活動をいつまでもストップさせておけない」「コロナが収束するのを待っていられない」と、イベントをオンラインで開催する企業が増えていった。

 リアルとオンラインのハイブリッド形式での開催も目立ち始めた。一部の重点顧客をリアルの会場に招いて“三密”を避けた環境で展示や講演を案内し、そのほかの多くの顧客をオンラインの製品デモや講演動画などでフォローする形式だ。

 ただコロナ禍が収まった後も、従業員の出勤や営業活動の在り方、そしてイベントの開催方法が、完全にコロナ前の状況に戻るとは考えにくい。イベントのオンライン化に踏み切った企業の多くが、効率などの点でメリットを感じていることが大きい。

 実際、2021年にオンライン開催に対応したイベントプラットフォームに資金を投じた企業が相次いでいる。イベントプラットフォームとは、イベントに関連して必要になる機能を統合したソリューションだ。

 具体的には、イベント参加申し込みの受け付けのほか、予定確認メールやお礼メールの配信といった機能を持つ。さらにオンラインに対応して、講演動画や製品説明動画といったコンテンツの管理・配信機能、営業担当社員と来場者(顧客)をつなぐ音声チャットやビデオ会議といったコミュニケーション機能などを備えている。

顧客がどのコンテンツを何分見たかを把握する

 リアルでの活動に制約がある中で、企業にとってのオンラインイベントの重要性は高まっている。顧客との関係を構築・維持する意味でも、パートナーなど様々なステークホルダーにポジティブな姿勢を示す意味でも、イベントを開催しないわけにはいかないのだ。そのイベントを成功に導くプラットフォームは、決して高い買い物とはならないだろう。

 イベントプラットフォーム導入のメリットは、大きく分けて3つある。(1)顧客の行動を追跡しやすい、(2)興味を持った人を来場に結び付けやすい、(3)顧客の体験価値を高められる――である。

 (1)は、イベントプラットフォームと自社が導入しているMA(Marketing Automation)ツールとの連携で実現する。MAのデータベースに存在する顧客が、イベントプラットフォーム上の「どのコンテンツをどれぐらいの時間、視聴したのか」「どの製品の説明を求めて、デモ動画を再生したのか」「どの製品資料をダウンロードしたのか」といったデータを蓄積していく。

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