「あなたの不幸を、短歌にして成仏させましょう!【あなたの不幸短歌募集】」という企画にご応募くださったみなさん、どうもありがとうございました!
送りくださった短歌を、岡本さんが評しました。夏休み企画、数週間ほど続きます。お楽しみください。
* * *
【詠み人 品田一郎さん】
狙へども届かず老ひの寂しけれ生徒便所の小便器の的
【評】
児童生徒の悩みを聞くことを生業としている著者さん。
勤め先の学校の生徒便所の小便器には、その中央部に的(まと)が貼ってあるとのこと。
女性の方には馴染みが薄いかもしれませんが、男性用小便器の中央には、用を足す時に狙いを定めるため、的やハエなどが書いてあることがあるんです。
え? ハエ? と思いましたか? そうです! あのハエです!
これは、そこを狙って用を足そうとするんだけど、勢いが足りず、的に届かないという歌。
老いの悲しみが、ストレートに伝わってくるのがいいなー。
ありがたいことに、僕はまだ、的に届きます。
だから、この歌は僕には絶対作れないんですよね。
誰でも作れる歌じゃないってのが、この歌のすごいところ。
いつか僕も、的に届かなくなる時がくるんでしょうね。
その時に、この歌に100%共感できるんだろうな。
その時は品田さんと頷き合いたいので、是非長生きしてください!
からの記事と詳細 ( 「僕はまだ、“的”に届きます。 だからこの歌は僕には絶対作れない」と岡本さんが評したのはどんな短歌?「的」って何?|僕の不幸を短歌にしてみました(エッセイつき)|岡本雄矢 - 幻冬舎plus )
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