「実はかっこいい役って、意外と苦手なんです」
“国宝級イケメン”とも呼ばれる俳優・吉沢亮はふと漏らした。3月20日公開のコメディー映画「一度死んでみた」で、存在感ゼロのゴースト社員を演じる。主演の広瀬すずとは、朝ドラ「なつぞら」以来の共演だ。
「今回演じたみたいなネクラな雰囲気とか、どちらかと言えばぶっとんでいる役のほうが得意。キラキラした役のほうが難しいです。僕自身、もともとネクラだからかな(笑)」
コメディーは好きなジャンルだ。お笑い好きで、家でもよく見るという。今回共演した堤真一やリリー・フランキーからも、笑いの演技を学んだ。
「昔からくだらない笑いが大好き。僕は、コメディーを演じる時は笑わせたい欲がすごくて全力だけど、お二人は力を抜いた芝居の先に、めちゃくちゃ刺さるものがある。うまいな、さすがだなと勉強になりました」
来年の大河ドラマ「青天を衝(つ)け」では、主演に大抜擢。主人公となる渋沢栄一についての本を読むなど、すでに“大役”の準備は始まっている。
「勢いを大事にしたい。大河まで、全神経をきちんと引っ張れるような勢い。突き進むのみです」
(本誌・松岡かすみ)
※週刊朝日 2020年3月27日号
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